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令和3年12月定例会(第6日目) 本文

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  1. 千葉県議会 2021-12-06
    令和3年12月定例会(第6日目) 本文


    取得元: 千葉県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    令和3年11月招集  千葉県定例県議会会議録(第6号) 令和3年12月8日(水曜日)       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         議  事  日  程 議事日程(第6号)   令和3年12月8日(水曜日)午前10時開議 日程第1 議案第1号ないし議案第5号、議案第8号ないし議案第36号、報告第1号及び報告第      2号に対する質疑並びに一般質問 日程第2 請願の件       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         午前10時0分開議 ◯議長(信田光保君) これより本日の会議を開きます。       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         質疑並びに一般質問 ◯議長(信田光保君) 日程第1、議案第1号ないし第5号、第8号ないし第36号、報告第1号及び第2号を一括議題とし、これより質疑並びに一般質問を行います。  順次発言を許します。通告順により中村実君。     (中村 実君登壇、拍手)
    ◯中村 実君 おはようございます。船橋市選出、自由民主党の中村実でございます。登壇の機会を与えていただいた会派の先輩・同僚各位に感謝いたしております。  12月8日、本日は大詔奉戴日でございます。真珠港攻撃に始まる大東亜戦争の開戦の日でございます。  初めに、拉致問題についてお尋ねします。  先月11月13日に全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会が開催されました。当日は岸田首相をはじめ松野官房長官・拉致問題担当大臣をはじめとする方々が出席していました。集会の最後には、次のとおりの決議を会場参加者一同で採択いたしました。1つ、「政府は、国民が切望する全拉致被害者の即時一括帰国を早急に実現せよ。」、1つ、「北朝鮮は、全拉致被害者の即時一括帰国をすぐに決断せよ。」、1つ、「12月の北朝鮮人権週間に、閣僚、国会議員、地方自治体首長、地方議員の全員、また多くの国民がブルーリボンをつけて救出への意思を示そう。」との文面でありました。  また、明後日10日から始まります北朝鮮人権侵害問題啓発週間に、救出のシンボルでありますブルーリボンバッジをつけようという取組について、出席していた全国知事会の平井会長は、全国の知事にも呼びかけていく旨の発言を行っていたところであります。振り返れば、森田健作前知事は拉致問題解決に大変思いを強くし、ブルーリボンバッジの着用や周知広報活動に取り組まれていました。熊谷知事の拉致問題に対する思いを知りたく、お尋ねをいたします。  拉致問題に対する知事の認識はどうか。また、知事は12月の北朝鮮人権侵害問題啓発週間の間、ブルーリボンバッジをつける考えはあるか。  拉致問題の解決には、国民の多くが北朝鮮による拉致事件の実態を知り、一日も早い拉致被害者全員の救出を実現するという思いを結集しなくてはならず、そのためには周知啓発の取組が欠かせません。拉致問題に関する認識がおろそかになっては解決につながりません。新潟県では、12月4日から有志による北朝鮮人権映画祭が開催されていますが、拉致問題を考える国民の集いを開催する県も、直近では三重県、兵庫県とあります。12月11日には政府主催の国際シンポジウムなども行われる予定でありますが、千葉県でも同様の取組を期待するところであります。  そこで伺います。拉致問題への認識がおろそかになってしまわないため、県として周知等にどのように取り組んでいるのか。  次に、教科書について伺います。  教科書は、未来ある子供たちが毎日の勉強に用いるものであり、その内容は歴史的事実に基づいた記載であることは当然の話であります。しかし、残念ながら一部の教科書には従軍慰安婦、強制連行といった誤解を生む表現が残っており、残念なところでありましたが、今年4月の閣議決定で、こうした表現が適切でないとの見解が示されました。これを受けて、6月議会一般質問の私の質問に対して教育長は、教科書の訂正内容や閣議決定の内容等を関係校に周知するとともに、適切に授業を行うよう指導していくと答弁いただいたところであります。9月には、文部科学省が教科書会社から申請された用語の削除や変更を承認したとの報道もありましたが、教科書が訂正された事実、その経緯も含めて教育現場に適切に周知されているのか、大変気になるところであります。  そこで伺います。今年4月の歴史認識に係る閣議決定を受けて、教科書について、県教育委員会としてどのように対応したのか。  続きまして、ファーウェイについて伺います。  今年10月に発足した岸田政権は、世界各国が戦略的物資の確保や重要技術の獲得にしのぎを削る中、我が国の経済安全保障の取組を抜本的に強化することが重要と、経済安全保障を国の重要施策に位置づけています。その背景に中国の存在があることは明らかであり、その中国の企業でアメリカなどが問題視しているファーウェイが船橋市に進出し、県が立地企業補助金を支出することを私は以前から憂慮してまいりました。  そうした中、10月28日に熊谷知事が中国大使と面談したとの報道があり、大変驚きました。報道によると、知事の就任祝いということでありましたが、森田前知事時代の12年間には例がなかったことであり、知事と大使の間にどのような関係があるのか、なぜ面談に至ったのか、疑問に感じるところであります。  そこで伺います。知事と中国大使が面談したが、知事と大使はどのような関係で、面談の趣旨は何か。  私は、ファーウェイは経済安全保障上の問題を抱える企業であり、そのような企業への補助金の支出の妥当性に関して疑問を呈するとともに、外形的な要件が整い、支出をしなければいけない以上は、適正に操業されているかの精査の必要性を訴えてまいりました。ましてやファーウェイについては、国内外の報道機関もその問題性を報道しているところであります。経済安全保障は国の所管というのは、そのとおりかもしれません。しかしながら、国の所管だから県は対応しないということではないと思います。県民の税金を用いて補助金を支出する以上、ファーウェイを経済安全保障的な観点からもチェックしていただきたいと思いますが、知事のお考えはいかがでしょうか。  そこで伺います。ファーウェイの問題を経済安全保障の観点から考えるべきと思うが、知事の考えはどうか。また、ファーウェイを問題視する報道について、どう考えるか。  次に、公費による赤旗の購読について伺います。  政党機関紙、しんぶん赤旗の購読については、これまで何回か取り上げており、県として、情報収集の一環として購読すること自体を否定するものではありませんが、公務員の中立性の確保の点からも、その購読部数は必要性を十分考慮すべきということを申し上げてきたところであります。令和元年6月議会でその購読部数を質問したところ、知事部局及び教育庁の本庁各課並びに議会事務局における購読部数は55部であり、併せて平成30年4月の購読部数が120部だったことを答弁いただきました。差し引き65部の減となっていたわけであり、少なからず節約効果もあったと考えます。  さきの質問から2年半余りがたちましたが、その後の購読状況はどうなっているのか。また、赤旗には日刊、日曜版、ウェブ版といった種類もありますが、その購読の現状を改めて確認をいたします。  そこで伺います。しんぶん赤旗の直近の購読部数の状況はどうか。また、日刊、日曜版など、その内訳はどうか。  次に、男女共同参画について伺います。  県では、千葉県男女共同参画計画に基づき、男女が互いの個性と能力を十分に発揮し、一人一人が活躍することができる社会の実現を目指し、各種施策に取り組んでいると承知しております。県では周知啓発のため、県職員を派遣したり、外部から有識者を招いて男女共同参画に関する講演などを行っているとのことであり、その内容を伺ったところ、2点気になる点がありました。  1点目としては、県職員を派遣した講演について、小中学生を対象としたものでありましたが、資料を見ると、内容がかなり専門的である上に、児童生徒の考え方をある方向に誘導しているのではと、私には感じられる箇所が見受けられました。男女共同参画の考えを否定するものではありませんが、人それぞれの考え方は自由でもあり、児童生徒の自主性を尊重し、客観的かつ中立的な立場が求められると考えます。県が職員を派遣して講演を行う場合、人によって、その内容が異なるおそれもあることから基本的な方向性を定めていくことが必要と思いますが、その考え方はいかがなのか。  そこで伺います。男女共同参画の推進に関し、講師派遣を行う上で県の基本的な考え方はどうか。  気になった点の2つ目としては、外部から有識者を招く場合の人選についてであります。県が主催して講演会やセミナーを行う以上、県職員を派遣する場合と同様に、特定の考え方に偏ることなく、客観的かつ中立的な講師であることが必要と考えます。ところが、10月28日にオンラインで開催された男女共同参画講演会では、そのような考えには沿わないと思われる方が講師になっていました。  そこで伺います。外部から講師を招聘する場合の基本的な考え方はどうか。  次に、市川児童相談所船橋支所について伺います。  12月1日に市川児童相談所船橋支所消費者センターの一部を活用する形で開所いたしました。船橋市全域を担当地域として、児童や保護者に対するきめ細やかな対応が可能になるとのことであり、開所に当たり尽力された関係者に感謝いたしております。  児童相談所の取り扱う業務はますます増加傾向にあります。令和2年度に千葉市を含む県全体の児童虐待に関する相談対応件数は1万1,614件であり、前年度と比較すると899件の増、5年前の平成27年度の6,669件と比較すると約1.7倍にも上っており、児童相談所の業務増加が見てとれるところであります。御承知のとおり、児童相談所は相談から事案対応まで多くの専門的知識を有した職員に支えられており、人員の確保が課題とも伺っております。こうした中、船橋市の人口65万人を担当地域とする児童相談所として開設された船橋支所の人員体制が十分な体制となっているか、大変気になるところであります。  そこで伺います。市川児童相談所船橋支所の人員体制はどうか。また、どのような考えに基づくものなのか。  次に、飲酒運転の取締りについて伺います。  今年6月に八街市で下校中の児童5人が飲酒運転のトラックにはねられ、死傷した事故は、忘れもしない大きな出来事でありました。未来ある子供の命を一瞬で奪ってしまった飲酒運転は根絶しなくてはなりません。しかしながら、いまだに飲酒運転による事故の報道などを散見いたします。  本議会には、自民党の議員提案によります千葉県飲酒運転の根絶を実現するための条例案も出されています。この条例を成立させ、関係者一丸となって取り組んでいかなければなりません。引き続き飲酒運転根絶に向けた周知啓発などを強力に進めていただくとともに、日夜、事件、事故に携わる警察官の皆様には頭が下がるところでありますが、より一層の取締り強化が必要と考えていたところであります。  そのような中、県警では飲酒運転取締り強化プロジェクトチームを結成し、飲酒運転の取締り徹底に努めているという報道を見ました。コロナウイルスによる制約も少なくなり、飲酒の機会も増えつつあります。飲酒運転根絶に向けた県警の取組に大変感謝申し上げるとともに、どのような内容で取り組まれているのか、その効果はどうなのか、気になるところであります。  そこで伺います。飲酒運転取締り強化プロジェクトチームによります、これまでの取組状況はどうか。  最後に、地域の道路問題について3問伺います。  1問目は、国道14号船橋市宮本地先における横断歩道橋移設についてであります。  京成電鉄船橋競馬場駅から大型商業施設ららぽーとや船橋競馬場に向かう歩行者が利用する歩道橋の移設については、利用者の利便性向上や交通渋滞の解消に大きな効果が見込まれ、地域の方々からも、その早期完成が望まれております。9月議会での先番議員の質疑にもありましたが、先輩方の尽力とこれまでを振り返っては、一層の取組を改めまして決意いたしております。  現在、令和5年度の供用開始を目標に、横断歩道橋と駅舎との接続や、道路上での支障物に配慮した工事を行う必要があるため、京成電鉄や電線などの管理者と工事内容や工程の協議を行っているところと聞いておりますが、その状況を伺いますと、整備に係る課題も多いようであります。  そこで、この横断歩道橋移設について5点伺います。  1つとして、移設に向けて、今後打開しなければならない課題は何か。  2つとして、エレベーターの整備に必要な手続は何か。  3つとして、各工程を勘案すると供用の開始はいつになるのか。  4つとして、歩道橋移設による整備効果をどのように考えているのか。  5つ目として、歩道橋移設と併せて実施する歩道整備の進捗状況はどうか。  2問目は、県道千葉鎌ケ谷松戸線の船橋市咲が丘付近の歩道改修についてであります。  県道千葉鎌ケ谷松戸線は、国道14号との交差点を起点とし、船橋市と鎌ケ谷市、松戸市を結ぶ主要道路であります。そのうち、船橋市咲が丘地先は新京成線の二和向台駅に近く、また、住宅や店舗が密集していることから歩行者の多い地域でありますが、歩道の幅員が狭く、歩道内に設置された側溝の蓋が老朽化しており、歩きづらい状況となっております。かいわいの様子、周辺の様子を日々認識するからこそ、私も改修、改善を求めてまいりました。平成30年度から歩道の改修工事が進められており、工事済みの箇所は非常に歩きやすくなっているとのことで、地域の方からは、さらなる事業の進捗について期待する声が寄せられております。  そこで伺います。県道千葉鎌ケ谷松戸線、船橋市咲が丘地先における歩道改修の進捗状況はどうか。  3問目は、国道296号船橋市前原東地先における交差点改良についてであります。  国道296号線、通称成田街道は船橋市と匝瑳市を結ぶ主要な幹線道路でありますが、船橋市内では交通が集中し、交差点に右折レーンがないことなどから渋滞が発生しています。特に新京成線の前原駅周辺は、近くにかつてのUR前原団地などがある住宅密集地域であり、朝夕を中心に慢性的な渋滞が発生していることに加え、通勤、通学の時間帯には多くの歩行者や自転車が利用していることから、県による交差点の改良と歩道を拡幅する工事が進められてきました。地域の方々の御協力もありまして、歩道が広くなった箇所が大分見られるようになりました。私自身も状況が改善されたことを実感しておりますが、地域のためにも一日も早い完成が望まれ、私もこれまで、この場におきまして質疑を行ってまいりました。  そこで改めて伺います。国道296号船橋市前原東地先における交差点改良の現在の進捗状況はどうか。  以上で1回目の質問といたします。明確で前向きな答弁をお願いします。(拍手) ◯議長(信田光保君) 中村実君の質問に対する当局の答弁を求めます。知事熊谷俊人君。     (知事熊谷俊人君登壇) ◯知事(熊谷俊人君) 自民党の中村実議員の御質問にお答えをいたします。  まず、拉致問題の認識とブルーリボンバッジの着用についての御質問ですが、北朝鮮による拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、大変許しがたい行為です。私も過去に本県で開催された拉致問題解決に向けた県民大会にも出席をしており、当時の横田御夫妻にもお会いをしてお話を伺っております。拉致被害者やその御家族は御高齢となっており、全ての拉致被害者が一日も早く帰国できるよう、我が国が総力を挙げて取り組んでいかなければならないと認識をしており、県としても、拉致問題の早期解決に向けた県民の機運醸成に取り組んでまいります。私自身も救出への意思を示すため、北朝鮮人権侵害問題啓発週間においてブルーリボンバッジを着用する考えです。  次に、ファーウェイについてお答えをいたします。  経済安全保障の観点や報道についての御質問ですが、社会経済構造の変化や国際情勢の複雑化などにより、安全保障の裾野が経済分野に急速に拡大する中、各国とも経済安全保障の関連施策を推進、強化しているところです。私も情報通信業界にいたこともあり、この通信、インターネットに係る各国のセキュリティー対応については常に注視をしてまいりました。我が国においても、11月19日に第1回経済安全保障推進会議を開催し、産業基盤の強化や技術の流出防止などといった政策の方向性を確認するとともに、有識者会議を立ち上げ、法整備に向けた検討が進められているところです。ファーウェイに関する様々な報道があることは承知をしており、経済安全保障上の観点から、個々の企業に対してどのような対応がなされるかについては、今後の国の法整備等の動向を注視して適宜対応してまいります。  私からは以上でございます。他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。 ◯議長(信田光保君) 総務部長石川徹君。     (説明者石川 徹君登壇) ◯説明者(石川 徹君) 私からは公費による赤旗の購読についてお答えいたします。  直近の購読部数の状況と内訳についての御質問ですが、各所属では、県政を推進する上で様々な機会や方法等を通じて必要な情報収集を行っているところでございます。今回、議会事務局からの調査依頼に基づき、知事部局及び教育庁の本庁各課並びに議会事務局におけるしんぶん赤旗の購読部数を調査したところ、令和3年11月1日時点で46部、その内訳は日刊32部、日曜版14部、電子版はございませんでした。今後とも購読については、必要性を踏まえて判断してまいります。  私からは以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 総合企画部長鎌形悦弘君。     (説明者鎌形悦弘君登壇) ◯説明者(鎌形悦弘君) 私からは拉致問題に関する1問、ファーウェイに関する1問、男女共同参画に関する2問、計4問についてお答えいたします。  まず、拉致問題への取組についての御質問ですが、拉致問題を風化させないためには、より多くの県民の関心を高め、被害者や御家族の置かれた苦難の状況を理解していただくことが重要であると認識しております。このため県では、これまで「県民だより」などを通じた広報やパネル展示、市町村と協力した映画「めぐみ」の上映会などを行うとともに、昨年度からは、新たに県や市町村の庁舎においてアニメ「めぐみ」を放映するなど、拉致問題の周知等に取り組んでいるところです。今後もより多くの県民が拉致問題に接する機会を持てるよう、こうした活動を県内各地域において広く展開してまいります。  次に、ファーウェイについて、知事と中国大使の面談に関する御質問ですが、本年4月に知事就任への祝意を伝えるための面談を行いたいと、中国大使館から千葉県日中友好協会を通じて依頼がありました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響などにより、面談は10月に行われましたが、知事はこのとき初めて孔大使とお会いをいたしました。  次に、男女共同参画について、講師派遣に関する御質問ですが、県では男女共同参画の基礎的な知識の理解を促進するため、市町村等が小中学生や職員などを対象に行う研修に県職員を講師として派遣しています。研修は男女共同参画の現状や課題、男女相互の理解と協力の重要性、DVなどの人権に係る問題など、男女共同参画全般に対して受講者の理解を深めるという視点から実施しています。小中学生が対象となる場合には発達段階に配慮し、理解しやすい研修となるよう工夫しているところです。  最後に、外部講師の招聘に関する御質問ですが、県では男女共同参画を広く浸透させるため、基礎的な知識の理解を深めるための講演会や理解度に応じた専門分野における特定のテーマに関する講演会を開催しており、それぞれ外部から講師を招聘しています。講師の選定に当たっては、基礎的な知識を深めるための講演会では、男女共同参画全般について広く精通している方を、また、特定のテーマでの講演会では、当該テーマについての現状や課題に深く精通している専門家等を候補者として、その方の国や自治体での講演や専門分野における取組の実績等を考慮して決定をしているところでございます。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 健康福祉部長加瀬博夫君。     (説明者加瀬博夫君登壇) ◯説明者(加瀬博夫君) 私からは市川児童相談所船橋支所についての1問にお答えをいたします。  人員体制に関する御質問ですが、市川児童相談所につきましては、体制強化のための職員の急速な増員により執務室が狭隘化し、また、面接室などの施設の確保も課題となっていたことから、船橋市にある県消費者センターの一部を活用して船橋市の案件を担当する船橋支所を12月1日に開設いたしました。開設に当たっては、適切なマネジメントを行い事務の効率化を図るため、管理職である支所長と、その下に庶務課、調査課、相談支援課、診断指導課の4課を置きまして、市川児童相談所本所から船橋支所に正規職員42名を配置したところでございます。また、支所の運営に当たりましては、本所との情報共有を確実に行うとともに、関係機関とも連携しながら児童や保護者への適切な支援に努めてまいります。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 県土整備部長池口正晃君。     (説明者池口正晃君登壇) ◯説明者(池口正晃君) 私からは道路問題についての7問にお答えいたします。  初めに、国道14号船橋市宮本地先における横断歩道橋の移設についてでございます。今後、打開しなければならない課題は何かとの御質問ですが、課題は大きく2点あり、1点目は、占用物件の移設に関する課題です。横断歩道橋の設置に当たり、移設する電線の管理者と協議を行ったところ、電線を現在の国道から別ルートとなる市道へ大きく迂回させる必要が生じたこと、また、駅舎側の歩道橋基礎の施工方法を検討した結果、地下の通信ケーブルが施工の支障となることが判明し、新たに移設が必要になった点です。2点目は、鉄道施設との接続に関する課題です。移設する横断歩道橋は船橋競馬場駅の橋上駅舎と接続させ、駅舎の階段を利用する計画ですが、鉄道会社との具体的な協議を始めたところ、鉄道の営業時間外における階段の運用について、調整に時間を要する見込みとなっています。  次に、横断歩道橋のエレベーターの整備に必要な手続に関する御質問ですが、横断歩道橋については、国道14号の駅舎側とその向かい側の両側にエレベーターの設置を計画しています。駅舎側のエレベーターは鉄道の敷地内に設置する予定ですが、この用地の買収等に係る鉄道会社との協議が当初の想定以上に時間がかかる見込みです。  次に、供用開始に関する御質問ですが、横断歩道橋の移設に当たり、電線、通信ケーブルの移設及び鉄道会社との協議に1年から1年半、本体工事に約1年半を想定し、令和5年度末の供用を見込んでいるところです。令和5年度の供用を目指し、しっかりと電線、通信ケーブルの移設及び鉄道会社との協議に努めてまいります。  次に、歩道橋移設による整備効果についての御質問ですが、横断歩道橋を駅舎へ直結させることで鉄道利用者の国道14号の横断が容易になり、歩行者の無謀な車道横断が減少します。これにより、歩行者の安全性の向上や車両の通行の円滑化が図られます。併せて横断歩道橋にエレベーターが新設されることにより、ベビーカーや車椅子利用者等の利便性が向上します。また、現在、横断歩道橋が設置されている船橋市宮本交差点については、歩道橋が撤去されることで交差点改良の着手が可能となり、完成すれば渋滞緩和や快適な走行の確保が期待されます。  次に、歩道橋移設と併せて実施する歩道整備に関する御質問ですが、国道14号船橋市宮本地先では、延長670メートルの区間で両側の歩道整備を実施しているところであり、これまでに延べ270メートルの歩道整備が完了しております。現在、船橋競馬場駅から船橋市宮本交差点までの区間の歩道整備を優先して進めることとしており、引き続き地元の皆様の御理解と御協力をいただきながら用地の取得に努めてまいります。  次に、県道千葉鎌ケ谷松戸線の歩道改修についての御質問ですが、県道千葉鎌ケ谷松戸線の船橋市咲が丘地先は、新京成電鉄の二和向台駅が近く、歩行者が多い地域ですが、歩道内に設置された側溝蓋の老朽化により段差が生じ、歩きにくい状況となっています。このため、二和向台駅入口交差点の前後1キロメートルの区間において、段差を解消して歩きやすい歩道とするため、側溝の暗渠化に取り組んでいます。これまでに北側の歩道において570メートルの改修が完了しており、今年度はこれに続く160メートルの改修を実施する予定です。引き続き安全で快適な歩行空間の確保に努めてまいります。  最後に、国道296号における交差点改良の進捗状況についての御質問ですが、新京成電鉄の前原駅付近の国道296号については、交差点に右折レーンがなく、歩道の幅員も狭いことから、安全で円滑な交通を確保するため、280メートルの区間で2か所の交差点改良と両側の歩道拡幅を実施しています。これまでに約9割の用地を取得し、延べ490メートルの歩道拡幅を実施したところです。現在、取得した用地の中で、2か所の交差点の右折レーンについて警察協議を行っており、協議が完了次第、工事に着手する予定です。引き続き残る用地の取得に努め、地元の皆様の御理解と御協力をいただきながら事業を推進してまいります。  私からは以上でございます。
    ◯議長(信田光保君) 教育長冨塚昌子君。     (説明者冨塚昌子君登壇) ◯説明者(冨塚昌子君) 私からは閣議決定を受けての県教育委員会の対応についての御質問にお答えいたします。  県教育委員会では、7月に指導主事が全ての県立高等学校を訪問した際、令和3年4月27日の閣議決定を踏まえ、教科書発行者が教科書の内容を訂正した場合は郵送または電子メールで連絡があるので、訂正された内容に基づいた指導を行うよう、学校長等に周知しました。あわせて、教科書以外の資料集等を副教材として用いる場合においても、生徒が客観的かつ公正な資料に基づいて事実を正確に理解し、多面的、多角的に考察し、公平に判断する能力を身につけられるように留意するなど、学習指導要領にのっとった指導を行うよう、改めて確認したところです。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 警察本部長田中俊恵君。     (説明者田中俊恵君登壇) ◯説明者(田中俊恵君) 私からは飲酒運転取締り強化プロジェクトチームによる取組状況についてお答えいたします。  県警では、飲酒運転による悲惨な交通事故を二度と発生させないという強い意志の下、本年10月に飲酒運転取締り強化プロジェクトチームを立ち上げ、年末に向け、飲酒運転の根絶を合い言葉に飲酒運転の取締りを強化しているところです。プロジェクトチーム立ち上げから11月末までの2か月間における飲酒運転の検挙件数は79件であり、県下における飲酒運転の検挙件数の4割を占めております。引き続き飲酒運転の実態を反映した取締りを推進し、飲酒運転者の徹底排除に努めていくとともに、県をはじめとする関係機関、団体と連携を強化して広報啓発活動に取り組むなど、飲酒運転根絶への機運醸成を図ってまいります。  私からは以上です。 ◯議長(信田光保君) 中村実君。 ◯中村 実君 知事及び執行部には丁寧な御答弁ありがとうございました。それでは、何点か再質問と要望をいたします。  初めに、拉致問題についてであります。  熊谷知事の拉致問題に対する認識を伺い、安心いたしました。また、あさってからの北朝鮮人権侵害問題啓発週間にブルーリボンを着用いただけるとのことでもあり、感謝いたしております。私ども県会議員も、先日開催しました千葉県議会拉致問題早期解決の支援に関する議員連盟の総会でブルーリボンの着用を決めたところであり、なるべく多くの方にブルーリボンを着用していただき、この機運を盛り上げていきたいと考えております。  また、先ほどの知事の考えを伺いまして、拉致被害者の御家族の方々も大変喜ばれると思います。機会があれば家族会の方ともお会いになり、拉致問題の解決に向けて、知事が先頭に立って取り組んでいただけますよう要望をいたします。  その上で、千葉県における拉致問題解決に向けた機運をより一層高める契機とするためにも、これまでに開催したような国民大集会を千葉で再び開催することを検討いただくよう要望いたします。  次に、教科書についてであります。これは再質問であります。  教科書訂正について、全県立高校を直接訪問、説明、指導していただいているとのことで、御足労いただいた職員の方々には大変感謝いたしておりますとともに、引き続き丁寧かつ適切な対応をお願いします。  教科書訂正の手続は、教科書会社が文部科学省に訂正の承認を得た上で、当該教科書を使用している学校等に対して周知、連絡するとのことで、会社によって、その方法は異なるようであります。重要なことは、教科書が訂正された事実とその内容がきちんと知らされているのかということだと思います。教科書会社の責任ある行動を期待したいところでありますが、県教育委員会としても、その状況を把握するべきものと考えます。  そこで伺います。教科書訂正の手続は教科書会社がそれぞれ行うとのことですが、どのような内容か。  次に、ファーウェイについて再質問します。  県としても、今後の国の法整備等の動向を注視していくとのことですが、経済安全保障の問題については、国のみならず、地方公共団体においても、その必要性を認識し、その観点を持って業務を進めていくことが必要であると考えます。今回のファーウェイの件で言いますと、立地企業補助金を支出するに当たり、経済安全保障の観点でどこまで精査していくのかということになるかと思います。立地企業補助金は、その交付決定から10年間、雇用状況や地元への発注状況などの操業確認を、各企業の年次報告を基に行うことになっていると伺っております。この操業確認時において、ファーウェイが経済安全保障の点で問題ないのかについても精査していくべきと考えます。  そこで伺います。立地企業補助金における操業確認について、今年5月に実施したとのことですが、この操業確認に際して、経済安全保障の観点を踏まえることはできないのか。  次に、公費による赤旗の購読ですが、言いたいことがありますが、ちょっと時間がないので割愛します。  次に、男女共同参画について再質問します。  男女共同参画の推進に係る講演時における県の基本的な考え方は承知しましたが、そうだとすると、10月28日に開催された男女共同参画講演会の講師の選定には首をかしげざるを得ません。この講演における講師の選定理由、講師の人選に当たり、どのような議論があり決定したのか、お聞かせいただきたい。  そこで2点伺います。  10月28日に開催した男女共同参画講演会の講師の選定理由は何か。  講師の人選に当たり、どういう議論があったのか。 ◯議長(信田光保君) 教育長冨塚昌子君。 ◯説明者(冨塚昌子君) 教科書会社の訂正手続についての御質問でした。現在までに教科書発行者3者から県教育委員会及び当該教科書を使用している高等学校に対し、郵送により教科書に訂正があること、また、訂正箇所と訂正内容については各発行者のホームページに掲載されている旨の通知がありました。このうち1者には、訂正内容を示した対比表も同封されていました。  なお、現時点で通知のない教科書発行者についても、今後、県教育委員会と対象となる学校に通知を行うことを確認しております。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 商工労働部長高橋俊之君。 ◯説明者(高橋俊之君) 立地企業補助金に係る操業確認についてでございます。操業確認は、立地企業補助金の交付要綱に基づき提出されます事業状況報告書によりまして、立地計画どおりに操業されているかといった観点で確認をしているものでございます。経済安全保障上の観点につきましては、国の法整備等の動向を注視してまいります。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 総合企画部長鎌形悦弘君。 ◯説明者(鎌形悦弘君) 10月28日に開催した講演会の講師に関する2問の御質問についてお答えいたします。  当日開催した講演会は、男女共同参画について基礎的な理解を深めるためのものであり、男女共同参画全般に広く精通し、多くの講演実績を有する方を選定したところです。  また、人選に当たっては、複数の候補者を挙げて、その方々のこれまでの講演の内容等を踏まえた議論が行われたところでございます。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 次に、佐藤健二郎君。     (佐藤健二郎君登壇、拍手) ◯佐藤健二郎君 おはようございます。習志野市選出、自由民主党、佐藤健二郎でございます。本定例県議会において質問の機会を与えてくださいました先輩・同僚議員の皆様に、まずもって感謝を申し上げます。  それでは、通告に従い質問に入らせていただきます。  まず最初に、県内経済の活性化について伺います。  県内経済の活性化に向けた取組の方向性に関してですが、本年9月議会において我が党の武田正光議員の質問に対し、知事より、千葉経済圏の確立に向けて、本県の優位性を最大限活用しながら、千葉ならではの自立性の高い経済圏の確立に向けて、民間も含めた多くの英知を結集してビジョンの具現化に取り組むと、考え方について答弁がありました。  先日、千葉県総合計画の原案が公表されました。計画原案では、県内を6つのゾーンに分け、例えば私の地元習志野市が含まれる東葛・湾岸ゾーンでは、理工系大学や研究機関、優れた技術を有する中小企業などの集積を生かし、産学官連携の取組を進め、物づくり産業の振興を図るなどとされており、各地域の産業特性等がまとめられております。  一方で、本県の経済活動を取り巻く環境は大きく変化しています。直近では、新型コロナウイルス感染症の流行によって、様々な感染拡大防止対策の実施が必須となりました。また、デジタル技術を活用したネット通販や宅配サービス、それに伴うキャッシュレス決済、またテレワーク、オンライン授業など、非接触、非対面がいわゆるニューノーマルとなってまいりました。そしてまた、中長期的には、高齢化の急速な進展や人口減少、人工知能、AIや5Gなど先端テクノロジーの普及、既存技術のさらなる高度化、地球温暖化といった環境問題などへの対応が求められております。本県の将来に思いをはせたとき、新しい環境の下でも県内経済を活力あるものにすることが不可欠と考えます。  そこで伺います。将来に向けて、県は県内経済の活性化にどのように取り組んでいくのか。  次に、新型コロナウイルス感染症などの影響を受け、未曽有の環境変化の中でも奮闘する中小事業者への支援について伺います。  本県の中小事業者は外出控えやイベントの中止等、経済の先行きが見えない中で、職種や業態によって売上げが激減し、甚大な影響を受けております。私の地元習志野市でも、商店街のシャッター街化や廃業する会社の話をよく耳にするようになりました。このような中小事業者に対し、現場で直接支援しているのが千葉県産業振興センターです。職員はセンターのプロパーの方が多く、また大企業、中小企業での勤務経験者を様々な業種から招き、経営や技術面から専門的な支援を行っていると聞いております。現在の苦境を乗り越えるため、何とか解決策を見い出そうと必死に頑張っている中小事業者に対して、運転資金や人材の確保、設備投資もしくは思い切った事業転換など、中小事業者に寄り添った支援を行っていただきたいと思います。  そこで伺います。感染症の影響を踏まえ、中小企業をどのように支援していくのか。  次に、千葉港中央地区の埠頭再編について伺います。  千葉港は鉄鋼、エネルギー、機械、食品、完成自動車など、様々な製品の一大物流拠点であり、取扱い貨物量は全国で第2位という、県民の生活や産業を支えている要所であります。その一方、取扱い貨物量が全国第2位でありながら、あまり知られていないのは公共岸壁、いわゆる行政管理の岸壁の割合が民間岸壁、個々の会社が所有している岸壁と比べ少ないことが原因とも聞いております。今回の埋立てにより公共岸壁が増設され、千葉港が日本の海の玄関口として、取扱い貨物量をさらに増加させることを期待しております。海上輸送は大量かつ安価に物を運ぶことができるという特性を有しています。空の玄関口である成田空港とともに、それぞれの優位性を生かし、全世界から運んだ様々な貨物を充実した道路網によって全国各地へと結ぶことは、千葉県の経済活性化にとって非常に重要であると考えます。  先ほど経済の活性化について質問させていただきましたが、生産、流通、消費の一連の経済活動の中で、この埠頭整備は流通に大きく寄与し、経済を好循環させることから一刻も早い整備を期待しております。平成30年6月には外環道千葉県区間が開通し、さらには大栄ジャンクションから松尾横芝インターチェンジ間の開通が令和6年度に予定されております。そして、さらに新たな湾岸道路も実現に向かっております。道路ネットワークの整備が進むことは、千葉港の埠頭再編との相乗効果を生み、より一層の経済発展が期待されるところです。  千葉港港湾計画は計画の方針として、3本の柱を将来像に掲げております。1つ目、「グローバル化、地域間競争の時代の県内企業の発展を支える千葉港」、2つ目、「県民の生活と安心を支え、県民と共にある千葉港」、3つ目、「環境を守り、人々が海を感じふれあえる千葉港」。完成予定をこれから約10年後、2030年代前半を目標年次として、県は埠頭の再編に取り組んでいると聞いております。  そこで伺います。千葉港港湾計画に基づく千葉中央地区の埠頭再編について、現在の取組状況はどうか。  次に、(仮称)千葉県総合救急災害医療センターについて伺います。  同センターは、千葉市美浜区と習志野市のちょうど市境、美浜区側に立地し、昨年より着工、令和5年度開院に向け整備が進められております。現在の県救急医療センターと精神科医療センターの統合により、新病院として、身体・精神科合併救急患者について迅速かつ適切な医療の提供が可能となるとともに、防災棟やヘリポートを整備し、災害時の医療に対応できるよう機能の強化が図られていると聞いております。また、県内災害救急医療の最後のとりでとして、私も新病院に大いに期待しているところであります。  災害時の医療ということで考えますと、今回の新型コロナウイルス感染症の蔓延も災害の一種であると言えます。現状では感染は落ち着きを見せていますが、今後の再拡大も懸念されますし、新たな感染症が発生することも考えられます。今回の新型コロナウイルスへの対応では、救急医療センター、精神科医療センターともに、患者の受入れ等に大変御尽力いただいているところですが、新病院においても、県民の命と健康を守るため感染症への対応が求められると思います。  私自身、今回のコロナ禍で公立病院等、公的な役割を果たす病院の重要性を痛感いたしました。第5波では、一時、1万2,000人以上の方が自宅療養を余儀なくされ、お亡くなりになられた方々も県内で1,000人を超えています。また、医療法上の病院として扱われる20床以上の病床がある県内289医療施設のうち、入院治療を引き受けていただいた病院数は34%、97医療施設とも聞いております。  そこで伺います。(仮称)千葉県総合救急災害医療センターは、感染症への対応について、どのような役割を担っていくのか。また、感染症への対応として、どのような施設整備を行っているのか。  次に、新型コロナウイルス感染症に対応した病床等の不足対策について伺います。  7月下旬以降の新型コロナウイルスの感染急拡大の際には病床が不足し、病院現場は大変厳しい状況となりました。現在は感染状況が落ち着いていますが、海外ではワクチン接種が進んでいるにもかかわらず、感染拡大に歯止めが利かない国が出ており、そして何より、変異株のオミクロン株といった心配なニュースもあります。成田空港を擁する本県においては、当然ながら、次の感染再拡大が起こり得るものと想定した上でしっかりと準備を進めていく必要があります。  こうした中、先日、県では千葉市内の民間施設を活用し、臨時医療施設と宿泊療養施設を設置することを公表しました。このうち宿泊療養施設については、これまでのホテル借り上げではなく、駐車場にプレハブを設置する新たな手法により取組を進めようとしています。また、特措法改正による建築基準法等の緩和で、コンテナやプレハブでも医療行為が行いやすくなったと聞いております。不足する病床やベッドのさらなる積み増しを図るためには、既存施設の活用を図るのはもちろん、これまでとは異なる新たな取組も積極的に推進するべきと考えます。  そこで伺います。新型コロナウイルスへの対応として、プレハブを活用した臨時医療施設や宿泊療養施設の確保が有効と考えるが、どうか。  次に、JR京葉線新習志野駅前から幕張の新駅付近の地下まで延びている習志野市芝園地区の地下共同溝について伺います。  習志野市芝園には、長さ1.3キロメートル、幅6から7メートル、高さ約3.5メートルの細長く広大な地下空間があり、面積にすると約2,500坪にもなります。現在、この2,500坪のうち約60坪を利用し、兵庫県に本社のある伊東電機という事業者が全自動セル式モジュール型植物工場を設置し、事業を行っております。この工場は、レタスを1日当たり約100株、ベビーリーフを約500株を安定栽培し、近隣の幕張のホテル等に出荷しており、好評をいただいております。私も視察を行いましたが、大変すばらしい施設で、いわゆる水耕栽培の全自動ユニットであり、倉庫のラック、LED照明などの自動搬送システムと、二酸化炭素や養液などの供給システムを組み合わせ、全自動で植物栽培が行われておりました。全自動なので労働力も少なく済むのですが、まだ栽培の検証段階ということもあり、事業としては黒字になっていないそうです。  国連の発表によると、新型コロナウイルスの影響で、世界各地で最大2.5億人の飢餓が発生する可能性があるとの警告が出ております。全国4位の農業産出額を誇る本県においては、どんな状況でも安定供給を行えるよう、また、リスク分散のためにも、このような施設の活性化も重要であると思います。また、残りの2,440坪の活用に関しても、さらなる検討が必要であると考えます。  そこで伺います。習志野市芝園地区の地下共同溝の有効活用を図るよう検討すべきと考えるが、どうか。  次に、都市計画道路3・3・3号藤崎茜浜線について伺います。  習志野市中心部には、東西を抜ける鉄道がJR線、京成本線、京成千葉線とあります。これらの線路により、地域は南北に分断され、鉄道路線と交差する限られた道路に交通が集中しています。慢性的な交通渋滞の解消、地域の分断解消が課題となっています。今回新設される道路は、内陸部の藤崎から臨海部の茜浜を南北に縦断するとともに、市役所前通りと習志野警察署前通りを結びます。中心市街地の通過交通を誘導し、渋滞を緩和、さらに地域の分断を解消するものとして非常に重要であると考えます。地元住民からも早期の整備が期待されております。  そこで伺います。都市計画道路3・3・3号藤崎茜浜線の進捗状況と今後の見通しはどうか。  次に、小学校通学路の安全対策について伺います。  八街市において小学生5人が巻き込まれた飲酒運転による交通死亡事故を受けて、本県では事故直後に小学校の通学路緊急一斉点検が行われ、危険性があるとされた箇所は3,495か所報告されました。その後、市町村教育委員会が道路管理者や警察等の関係機関と協議を行い、対策が必要とされた箇所の対応部署を決めた上で、それぞれの対策案が10月末に取りまとめられました。私の地元である習志野市では、危険性があるとされた箇所74か所のうち、市町村教育委員会、学校が対応する箇所は17か所、警察が対応する箇所は12か所、道路管理者が対応する箇所は57か所、このうち県管理道路では5か所と発表されています。このように様々な部署が対応しておりますが、市町村教育委員会、学校が対応する17か所については、年度内に対策が実施できるように進めていると聞いております。危険の内容や対策内容によって、対策の開始時期や完了時期は異なると思いますが、危険な箇所を放置することなく速やかに対策を行い、子供たちが安心・安全に登下校できるようにしていくことが必要と考えます。  そこで2点伺います。  1点目として、小学校通学路の緊急一斉点検を受け、習志野市内の小学校通学路について、県警はどのように対策に取り組むのか。  2点目として、習志野市内の小学校通学路について、道路管理者として、県はどのように安全対策に取り組むのか。  最後に、外国語教育の拡充について伺います。  新しい学習指導要領が小学校では昨年から、中学校では今年から全面実施となり、外国語教育の早期化、高度化が図られました。千葉県は海外からの玄関口として成田空港や千葉港を擁しており、他県にも増して、自国の歴史や文化をしっかりと理解したグローバル人材を育成することが重要であると考えます。グローバル社会で自らの可能性を切り開き、世界に視野を広げるとともに、世界中で活躍する人材の育成には英語教育の充実が欠かせません。全世界の人口約77億人のうち18億人程度、世界の約4人に1人が日常的に英語でコミュニケーションを取っているとも言われております。私は、これまでもALTの配置の充実やICTの活用促進により、本県が英語教育の先進県になるよう要望してきました。  令和元年度の国の英語教育実施状況調査によると、千葉県の中学3年生の英語力は全国3位、高校3年生の英語力は全国14位と、全国的には上位にあると言えますが、さらに上を目指していただきたいと思います。同調査における全国1位は、中学校、高校ともに福井県でありました。福井県では、英語力を上げるために教員への多様な研修を行うとともに、中高各学校に1人専属のALTを配置しているほか、中高生に対する外部検定試験料の補助も行っていると聞いております。千葉県は、本年2月に千葉県外国語教育推進計画を策定し、子供たちが外国語でコミュニケーションをすることを楽しみ、自分の考えなどを主体的に発信する力の育成に取り組んでいるとのことですが、ぜひ福井県に負けない全国1位の英語力の育成に努めていただきたいと思います。  そこで伺います。  1点目として、千葉県の外国語教育における現状と課題は何か。  2点目として、児童生徒の英語力向上をさらに推進していくためにどのように取り組むのか。  以上、1回目の質問とさせていただきます。知事及び執行部の皆様におかれましては、明快かつ前向きな御答弁をよろしくお願いいたします。(拍手)
    ◯議長(信田光保君) 佐藤健二郎君の質問に対する当局の答弁を求めます。知事熊谷俊人君。     (知事熊谷俊人君登壇) ◯知事(熊谷俊人君) 自民党の佐藤健二郎議員の御質問にお答えをいたします。  県内経済の活性化についてのうち、将来に向けた取組についての御質問ですが、本県では素材・エネルギーから食品、精密機械などに至るまで、技術力に優れた様々な企業が地域経済を担っており、今後成長が見込まれる脱炭素化や健康、医療などの分野で新たな製品やサービスを開発する動きも見られております。加えて急速な進展が見込まれるデジタル化の導入による生産性の向上や新たな湾岸道路など、広域道路網の充実強化による本県の立地優位性の高まりは、県内企業にとって、さらなる好機となるものと期待をされております。このため県としては、県内企業が自らの強みを生かしながら成長分野への参入や新技術の導入などによって、生産性や競争力の向上を図り、県内経済の一層の活性化につながるよう、事業活動の支援や環境整備に努めてまいります。  次に、中小企業支援についての御質問ですが、県では、中小企業の中核的支援機関である千葉県産業振興センターと連携し、県内企業の99.8%を占める中小企業に対して、資金繰りなどの経営相談から製品開発や販路開拓に至るまで、様々な課題について一貫した支援を行っています。特に感染症の影響が長期化し、事業環境に大きな変化を及ぼしていることから、本年10月からは新規分野への参入や業態転換など、事業の再構築に取り組む企業に対して専門家を無料で派遣する事業を大幅に拡充し、計画の立案や国の補助制度の活用などを支援しています。今後も県内の中小企業が社会経済の変化に対応しながら地域経済を牽引していけるよう、引き続き関係機関と連携してきめ細やかな支援を行ってまいります。  私からは以上でございます。他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。 ◯議長(信田光保君) 保健医療担当部長井口豪君。     (説明者井口 豪君登壇) ◯説明者(井口 豪君) 私からは新型コロナウイルス感染症対応病床の不足対策についての1問につきましてお答え申し上げます。  プレハブを活用した臨時医療施設や宿泊療養施設の確保についての御質問ですが、プレハブは比較的短期間での設置や撤去が可能であり、臨時の医療施設と宿泊療養施設の双方の目的での活用が考えられます。また、その設置には一定の広さがある平地と、その周辺に接続可能な電気、水道等のインフラが整備されていることが望ましく、公共施設や地域の中核病院に隣接する駐車場などが候補地として想定されます。県といたしましては、今後感染が再拡大した場合に備え、大規模な病床数等の確保が重要と考えており、プレハブを活用した臨時の医療施設や宿泊療養施設の設置についても、地域の実情を把握する市町村と連携を図りながら検討してまいります。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 県土整備部長池口正晃君。     (説明者池口正晃君登壇) ◯説明者(池口正晃君) 私からは千葉中央地区の埠頭再編についての1問、都市計画道路3・3・3号藤崎茜浜線についての1問、小学校通学路の安全対策についてのうち1問、計3問にお答えいたします。  初めに、千葉港千葉中央地区の埠頭再編についての御質問ですが、千葉港港湾計画では、千葉中央地区について、船舶の大型化や貨物取扱いヤードの不足、貨物の混在による非効率な荷さばきなどの課題に対応するため、岸壁整備や埠頭用地の造成などによる港湾機能の強化を図ることとしています。このうち岸壁整備については、国の直轄事業により、出洲埠頭D岸壁において今年度より工事着手されるとともに、埠頭用地の造成については、県において、現在、第1期として約4ヘクタールの埋立てに向けた調査を進めているところです。引き続き港湾計画の早期実現に向け関係者との調整を図り、千葉港の埠頭再編に取り組んでまいります。  次に、都市計画道路藤崎茜浜線の進捗状況についての御質問ですが、藤崎茜浜線については、習志野市役所周辺の交通渋滞の緩和や交通安全の向上を図るため、鉄道をまたぐ橋梁を含む0.6キロメートルのバイパスを整備しており、これまでに用地取得はおおむね完了し、茜浜側から道路改良工事を進めています。橋梁工事については、一部鉄道会社にも委託しながら進めており、下部工4基のうち1基は完成し、現在2基を京成電鉄が施工しており、残り1基を県が施工する予定です。また、今年度から上部工の製作にJR東日本が着手したところです。引き続きJR東日本、京成電鉄と連携して、令和7年度の供用を目指し事業を推進してまいります。  次に、習志野市内の通学路における道路管理者としての安全対策についての御質問ですが、習志野市内では、小学校の通学路の緊急一斉点検に基づき、県道津田沼停車場線など5か所において対策を実施することとしており、このうち4か所では、ガードパイプや路面のカラー舗装などを年度内の完成に向け実施してまいります。残る1か所の県道長沼船橋線実籾地先については、歩道が狭いことから歩道を拡幅することとし、今年度から設計に着手する予定です。引き続き関係機関と連携を図りながら通学路の安全対策にしっかり取り組んでまいります。  私からは以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 企業局長田中剛君。     (説明者田中 剛君登壇) ◯説明者(田中 剛君) 習志野市芝園地区の地下共同溝の有効活用に関する御質問にお答えします。  芝園地区の地下共同溝は、先端成長産業の本社機能や研究開発機能等の導入に向け、電線、電話線、水道管等のライフラインの安定的な供給確保、都市景観上の配慮などを目的に平成7年度に完成した施設です。社会情勢の変化により当面の利用が見込めなくなったことから、様々な業種の事業化の可能性を検討した結果、植物工場として利用することとし、公募により事業者を決定しました。平成29年度から工場が稼働しているところであり、今後は施設規模の拡大について事業者と協議するなど、施設の有効活用について検討を進めてまいります。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 病院局長山崎晋一朗君。     (説明者山崎晋一朗君登壇) ◯説明者(山崎晋一朗君) 私からは(仮称)千葉県総合救急災害医療センターについての御質問にお答えいたします。  今回の新型コロナウイルス感染症への対応として、高度救命救急を担う県救急医療センターでは、ECMOや人工呼吸器の装着が必要な重症患者を受け入れ、精神科救急を担う県精神科医療センターでは精神疾患を有する患者を受け入れるなど、それぞれの機能に応じた役割を担っており、新病院においても、引き続き、これらの機能に基づき患者の受入れなどを行っていきたいと考えております。このため新病院の整備に当たっては、今回の対応を踏まえ当初の設計を一部見直し、12床を設置する集中治療室の全ての個室化や陰圧室の設置など、感染症対策の充実を図っているところでございます。今後とも県民の命と健康を守るため、新病院の機能が十分に発揮できるよう、感染症対策にも配慮した施設整備を着実に進めてまいります。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 教育長冨塚昌子君。     (説明者冨塚昌子君登壇) ◯説明者(冨塚昌子君) 私からは外国語教育についての2問にお答えいたします。  初めに、本県の外国語教育の現状と課題についての御質問ですが、令和元年度の全国学力・学習状況調査では、本県公立中学校3年生の英語力は全国平均と同程度ですが、英語の授業において、生徒が聞く、読む、話す、書くの4技能を活用して、自分の気持ちや考えを伝え合う活動等が全国と比べて少ない状況にあります。さらに、教員に求められる英語力として英検準1級程度を目標にしていますが、その取得率は、令和元年度の英語教育実施状況調査において全国平均を下回った状況にあり、教員の英語力向上及び授業改善が課題と認識しております。  次に、英語力向上のための取組についての御質問ですが、県教育委員会では、目標とする英語力に達していない教員を対象にして、大学の講師による専門的な研修を行うとともに、資格取得に係る費用を補助するなど、教員の英語力向上に努めています。また、英語の授業で、生徒が自分の考えを英語で表現したり、コミュニケーションしたりする場面を増やすため、指導力に優れた教員の授業動画や授業プランをホームページで公開しており、各学校でこれらを活用した授業改善が進むよう促しております。さらに、オンラインでのコミュニケーションや端末を用いた発音練習など、ICTを活用した授業を推進しており、引き続きこれらの取組によって、児童生徒の英語力向上を図ってまいります。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 警察本部長田中俊恵君。     (説明者田中俊恵君登壇) ◯説明者(田中俊恵君) 私からは小学校通学路の安全対策に関してお答えいたします。  通学路の緊急一斉点検を受けての県警の対策についての御質問ですが、通学路の緊急一斉点検結果を受けて県警が習志野市で行う対策は、横断歩道等の標示及び標識の補修など交通安全施設に関するもの4か所、通行禁止違反、最高速度違反など交通指導取締りに関するもの8か所の計12か所となっております。これらのうち、交通安全施設に関する4か所はいずれも補修を終えているほか、交通指導取締りにつきましても、既に習志野署が着手しており、今後も継続して実施していく方針としております。県警といたしましては、通学路の安全確保は重要な課題と認識しており、緊急一斉点検結果による対策の速やかな実施はもとより、今後も学校関係者、道路管理者等との緊密な連携の上、安全対策を進めてまいります。  私からは以上です。 ◯議長(信田光保君) 佐藤健二郎君。 ◯佐藤健二郎君 御答弁ありがとうございました。それでは、何点か再質問及び要望させていただきます。  まず、県内経済の活性化についてです。  知事は、茨城県や埼玉県に比べ企業立地に後れを取っていること等を疑問視し、東京に依存しない千葉経済圏の確立をビジョンに掲げております。10年ほど前のことですが、茨城県の職員の方々は、まるで民間企業の営業マンのように、建設会社、不動産会社、物流会社等いろいろな企業を訪問し、立地や輸送の優位性、補助制度や雇用に関して説明して企業立地を促しておりました。時には観光バスで県内を案内し、知事自らがプレゼンテーションをしておりました。私も当選以来、千葉県は立地的な優位性を生かして、さらなる企業立地を進めるべきとの考えから、登壇の機会を捉え、何度か質問、要望いたしました。千葉県の具体的な取組については今後順次発表されていくと思いますが、来年度の予算からどのように取り組んでいくのか、大きな期待を寄せております。千葉経済圏の確立、ぜひとも具現化していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、感染症の影響を受け、大きな環境変化の中でも奮闘する中小企業への支援について再質問します。  答弁にありました、事業の再構築に取り組む企業に対する支援は非常に心強いと感じました。少しでも多くの企業に知ってもらい、活用してもらうことが必要だと思います。しかし、その支援自体を知らない企業が多いように感じます。  そこで伺います。事業再構築に関する支援について、県内企業にどのように周知しているのか。  次に千葉港の埠頭再編についてですが、道路網整備の進捗と合わせて、できる限り早期に公共岸壁を強化していただきたいと思います。民間企業に千葉港をぜひとも使いたいと思ってもらえるような整備や制度構築、様々な貨物の取扱いを24時間できるよう、最先端の設備整備を進め、また大型船も着岸できるような護岸整備等、すばらしい施設にしていただきたいと思います。要望いたします。  次に(仮称)千葉県総合救急災害医療センターについてですが、新型コロナウイルス感染者の入院治療に関しては、一般の病院では協力しにくく、公的な役割を果たす病院の重要性が明らかになったと思います。今後はコロナウイルスが変異し襲ってきたり、全く新しい感染症が流行する可能性も十分に考えられます。千葉県総合救急災害医療センターをはじめとする県立病院において、感染症に円滑に対応できるよう、施設、設備、人材のより一層の充実を図っていただきたい。要望いたします。  また、私は今後、成田空港に水際対策が行える専門機関や感染症対応の医療機関を国の所管で設置すべきと考えます。世界と結ぶ安心・安全な日本の玄関口として、さらなる空港の発展にもつながると思います。国へ要望されてはどうでしょうか。提言させていただきます。  次に新型コロナウイルス感染症対応病床の不足対策についてですが、私の地元習志野市内では、1つの病院だけで入院治療を受け入れています。その病院では、第5波で医療崩壊に近い状況であったと聞いています。プレハブやコンテナは比較的設置がしやすく、病床数は可変です。習志野が含まれる東葛南部医療圏や東葛北部医療圏は、感染者数に対しての病床や宿泊療養施設数が特に不足していると考えます。先日の稲毛区長沼の臨時医療施設に続き、各医療圏ごとに整備を進めていただきたい。要望させていただきます。  次に習志野市芝園地区の地下共同溝についてですが、引き続き事業者が安定して生産を行い、行く行くは黒字経営ができるよう、しっかりとした後方支援をよろしくお願いいたします。  一方で、地下空間の使われていない残りの2,440坪、面積だけで考えると、例えば田んぼ1反が300坪ですので8反分、国際試合が行われるサッカーコートなどと同等の面積です。維持管理だけでもかなりの費用を費やしていると聞いております。消防法の面積制限や地下への出入口等、いろいろな制限がある中で借手を探すのは難しいことだと思います。また、行政として費用対効果も考えなければなりませんが、時代も流れ、変化しており、新しい需要があるかもしれません。いま一度、知恵を絞って有効活用の検討をしてくださいますよう要望いたします。  次に、都市計画道路藤崎茜浜線について再質問します。  令和7年度の供用開始に向け、計画どおりの進捗に安心しました。引き続き安全に事故のないよう、地元住民の理解を得ながら慎重に進めていただきたいと思います。  一方で図面を見てみますと、線路より南側、約300メートルの間に横断歩道がない設計になっています。線路による南北の地域分断を解消する目的で線路に橋を架け、道路を新設いただいておりますが、このままの設計ですと、今度は都市計画道路の新設により東西の地域分断が懸念されます。また、住民が途中横断できないところを横断して事故につながるような可能性も考えられます。  そこで伺います。都市計画道路藤崎茜浜線について、鉄道の南側についても横断できる歩道を整備すべきと考えるが、どうか。  次に小学校通学路の安全対策についてですが、教育委員会、県警、県土整備部とも、早急な対応をありがとうございます。残る1か所、県道長沼船橋線実籾地先の歩道拡幅が来年度以降になりそうとのことですが、現地に行ってみると、確かに危険性を感じます。地域の子供たちの安心・安全のため、一刻も早く完成してくださいますよう要望いたします。  次に外国語教育の拡充についてですが、千葉県外国語教育推進計画、5か年計画が今年度よりスタートしております。全国1位に上げていただきたい。要望いたします。  推進計画の成果は数字で表れます。大きな期待を寄せて、以上、要望事項及び再質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ◯議長(信田光保君) 商工労働部長高橋俊之君。 ◯説明者(高橋俊之君) 中小企業の事業再構築に関する支援の周知に関する御質問でございます。この支援事業は、県の産業振興センターを通して実施しております事業でございますが、県といたしましても、「県民だより」やホームページ、メールマガジンなど、県の広報媒体やチラシなどを用いまして積極的に周知を図っておりますほか、特に市町村や商工団体、また金融機関など、実際の中小企業に接する機会の多い団体にも積極的に御協力をいただきながら、効果的で幅広い周知活動に努めているところでございます。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 県土整備部長池口正晃君。 ◯説明者(池口正晃君) 都市計画道路藤崎茜浜線についての御質問にお答えします。  藤崎茜浜線の鉄道南側にも横断できる歩道を整備すべきとの御質問ですが、歩行者の利便性向上に向けて、今後、市や警察など関係機関と協議を行い、検討してまいります。  以上でございます。 ◯議長(信田光保君) 佐藤健二郎君。 ◯佐藤健二郎君 事業再構築に関する支援、県ではいろいろな支援制度を設けておりますが、それでも廃業、倒産する会社の話を聞きます。ぜひそれらの会社を守ってくださいますよう、強く要望いたします。  最後に、都市計画道路藤崎茜浜線、利便性と安全性のバランスをしっかりと検討し、歩道を新設いただけますよう要望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ◯議長(信田光保君) 暫時休憩いたします。         午前11時35分休憩       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         午後1時0分開議 ◯副議長(江野澤吉克君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  引き続き質疑並びに一般質問を行います。通告順により伊藤和男君。  なお、伊藤和男君につきましては、申出により、本質問時間に限り議席を変更いたします。  また、健康上の理由により、マスクを外して質疑を行うことがありますので、御了承願います。
        (伊藤和男君登壇、拍手) ◯伊藤和男君 よろしくお願いします。今日は傍聴も来ていますけど、ふるさとで慣れないスマホを駆使して見てくれている高齢者の皆さん、できましたか、スマホ。  それでは、質問を始めます。  80年前に、ちょうど昨日、12月7日、次のような電報が連合艦隊にありました。「新高山登レ一二〇八」、こういう戦いの奇襲作戦の暗号でした。今回は知事も替わり、私は奇襲するつもりはありません。もう戦いは終わったと。県民のために努力をしてもらう。今思いは、どんな政党でも一衣帯水。民のため、県民のためが何より優先されるべきだと、このように思いながら質問させていただきます。  初めに、知事の政治姿勢であります。  いろんなデジタルを駆使して、知事は選挙民に訴えてきました。いわゆるデジタル化を先取りする知事だと、こういうように私どもは期待しております。  そういった中で、今、産業構造が変わろうとしております。私たちの京葉工業地帯、これを重厚長大の産業から新しい価値観、軽薄短小の時代、そういう中に突入する時期であります。その中で、知事は京葉工業地帯と千葉県の産業に対して新しいリーダーズインダストリー、それをどのように考えているか。今、その戦略をお示しいただきたいと思います。  また、どのような産業が未来の成長産業か。今、推論できる範囲内で結構でありますので、これもお示しいただければ幸いであります。  また、今までこの千葉県でありますけど、当時の宮内三朗市長が一生懸命努力をして誘致したのが川鉄でした。千葉県の産業は、千葉県のリーダーが自ら国に協力を求めながら、その誘致をしたのが京葉工業地帯であります。この伝統を守りながら未来産業を確保しなければならないと、このように思います。  今、時代は、福祉といえば社会福祉、医療福祉、こう言われております。しかし、このままいくと、いろんな形で産業構造が変われば雇用が大きな問題になります。雇用対策が福祉の大きな要因になるとこれから危惧されるのではないかと、このように思いますので、産業もお示しいただきたい。  次に、議会の体制でありますが、議担制度であります。  この議担制度というのは一生懸命やってくれております。しかし、日本で何県もないと。ほとんど皆無に等しい。千葉県だけが議担をやっている。それも15年、20年、30年前と全然変わらずに同じ形でやっていると。今、もう時代は変わってきている。新しいデジタル化の時代ならば、若い新入社員、県庁に奉職して5年、10年以内の人がそういった政策的なことを学びながら議会との連携役を果たす時代ではないかと。今、失礼ですが、議会担当の方々はお年を召されている。50歳近い人が議担といって質問取りをやったりしている。これは変えるべきだと思いますが、これも知事はどのように考えているか。少し知事なりの戦略を示していただきたい。  それとまた、代表質問でもありましたが、特別秘書の問題であります。知事も市長をなされてきたときには、千葉市の職員の方に協力をもらって円満な市政を築いてきました。しかし、県会でも、知らないところに突入するときには不安があります。確かに特別秘書、これも1つの案であります。しかし、時代はデジタル化です。古い人がいいこともあります。今の方も立派な人でありますけども、私はそれが駄目だと。そうでなくて、できるだけ今の若い職員を特別秘書と同じような形の中で、知事なりの次世代に対応できるような人材を側近に置いて育成すべきと考えます。ですから、この人事案件は知事に全部あるわけでありますが、しかし、できれば新しい形を示していただきたく思います。  今まで堂本さん、森田さんと特別秘書をやってきましたが、私はそのときにも、この特別秘書の問題は重大問題だと、このように考えておりました。時期、その考え方の違いもあると思いますが、新しい時代を迎えるのには、若い人を育成する意味でも一つ考える必要があると思うので、これは今即答、答弁は求めません。これはどうですかと疑問に思うような議会、そういう意見もあるわけで、わざと敵対視する必要はないと思いますので、よく実行していただきたい。太陽と北風と、こういうのがありましたが、私の意見はいつも太陽の意見で述べていきたいと、このように思いますので、よろしくお願いします。  次にコロナ対策でありますが、このコロナ対策も異常事態であります。医学が進歩した今、千葉県では1,030人、日本全体で1万8,000人の方が亡くなりました。約100年前、スペイン風邪のときには38万人亡くなっております。この新型コロナに対しては、みんなその対策に追われ、中央の政治家も自分の政策責任を逃れるために専門家専門家と、専門家だけを打ち立てて、今までその解決策を模索してきました。しかし、専門家はその専門範囲でウイルスの感染を防ぐ。一方の一説を主張し、8時までの営業、酒はいけない、人流を減らせ、こういう形をやってきました。100年前、スペイン風邪のときには、そういった規制までやっておりません。ですから、経済的な打撃は少なかった。あのスペイン風邪のときでも6.8から7.5%の経済成長を示しておりました。  しかし、今、異常です。予算も200億円、250億円と、その対策費を惜しげもなく思い切って入れていく。それは専門家の意見が中心であります。ほかの経済活動はどれだけ影響を受けるか、これは問題であると思います。例えば250億円なら、千葉県の道路予算、県単事業は、予算は1年間に300億円しかありません。ですから、1回に使われる国の予算、そういったものの大きさ、これを今、みんな忘れている。みんなコロナに夢中になって茫然自失、判断が狂っているのではないか。もっと専門家、医者もあり、経済界もある。いろんな形の分野の中で、トータルで政治的な判断をするように国に求める必要もありますが、しかし、県、国が出した指導方針、その中で県独自の対策もあってもいいのではないかと、このように思います。まして滝川副知事は、その道のベテランだとよく言われております。こういった中で、千葉県独自の方策を立てる必要があると思います。  そして、今、私は大きな問題は憲法にあると思います。憲法94条、地方自治体は、その自治体の中で本旨に基づいて条例を制定できる。法律にそぐわない形のものであると、しかし、人命尊重と、そういう角度から、千葉県はこういう形でいくという方法もある。そういうことをやる必要があると思いますが、これは副知事と保健医療担当部長、2人に答弁を求めるものであります。  そして、保健医療担当部長にはもう1つ、スペイン風邪はある日突然消えてしまいました。なぜスペイン風邪が消滅したか。これも御教授いただきたい。  そして、今、デルタ株、オミクロンといろいろ言われております。感染力は強い。しかし、そのうち、今の段階ではありますが、死亡率は低いようです。そうなると、ウイルスの変化、ウイルスの増殖、コピーに異常が生じているのではないか。それは、どんな形でアポベック現象がこのウイルスに与えているかと、そういうのも御教授いただきたい、このように思うものであります。  それと、この間、新聞報道にも出ましたアビガン。このアビガンを使ったのは国の指導指針を逸脱したものであると、こういう報道がなされ、とっても悪いことをしたような角度で国は追及してきているようであります。しかし、私は県民、国民の命を尊重する、これは大事なことであると思います。  ちょうど100年前、1918年11月30日から翌年の3月1日まで、国、その当時は内務省が指定していない血清を99人の患者に打って、その死亡を防いだ。そういうのが栃木県の開業医にありました。五味淵伊次郎という人であります。自分の看護師さんも、そして妹もスペイン風邪にかかったと。そのときに、どうやっていいかと迷いましたが、ジフテリアの抗血清、これを打つことによって命を保つことができた。経過を克明に記入して、他の開業医に示し、その治療方法を伝播させた。その当時は、国がそんなにとがめることはありませんでした。  しかし、今はどうでしょうか。国の方針を逸脱した。そういった逸脱した国のメンツよりも、私は命が大事だと、このように思いますので、いすみ医療センターのドクター、あるいは伴病院長、そして、その地区の千葉県の保健所長、私はすばらしいメンバーだと思います。命を優先させる、こんな貴いことはないと。国は、人の命を手の平に乗せてメンツを優先させるのか。  国は誰が言ったか調べたら、県の職員は教えてくれません。独自に調べましたが、その通達もひどいものです。動物実験で危険が出た、アビガンは駄目だと。当時、総理は安倍総理でした。一昨年の5月、その申請を出しましたが、いまだに結論を出さない。副作用がどうのと。そういう結論を出さずにやっておきながら、逸脱したということで救命したいいこと、それを糾弾してくる。これでは民主的な国の行政のやることか、上級官庁がやることか、最低の人間だと。竹下という職員だそうでありますが、私はこれは許せない。  ですから、これは副知事にお願いをします。14日には健康福祉常任委員会があります。そこに竹下を呼んでもらいたい。詳しく……     (場内で笑い声あり) ◯伊藤和男君(続) いや、笑い事じゃ……。誰だ、笑っているの。笑い事じゃないですよ。呼んで、もっと詳しく説明してもらって、千葉県の人が、県職員もお医者さん、ドクターも院長もいいことしたと。命のビザを発券した、それと同じですよ。こんな立派な人が千葉県にいる。それに比べてどうですか。だから、どんどん呼んでやる、議論する、それが必要だと思います。上級官庁は、何でも命令であっていいですか。  昔ですけど、17か条の憲法って、あったでしょう。和をもって貴しとなす。その前は、上級の人も下の人も、どんな人も自由に議論する。しかし、終わったら恨みっこなしだ。和をもって貴しとなす。604年ですよ、それを聖徳太子がやったのは。それよりも劣るようなことをやっていいのかと、こう言わざるを得ません。ですから、副知事にはぜひ国に交渉して、その竹下という職員に常任委員会に来て説明をしてもらいたい。こっちも県職員、一生懸命やり、あるいは開業医が一生懸命やったのをマスコミの餌食にされて報道されて、そういうことがまかり通っていいだろうか。国家という権力、そればかり優先して、こんなことが通る、こんな社会では一生懸命やる人がいなくなっちゃう。あるいは、命が助からない。  まして、今までもコロナ対策はそうでしょう。自宅待機しろ。県の職員の事務官がやるわけ。医者が診ないのよ。みんな健康保険へ入っているんでしょう。健康保険へ入っているのに、病気になったときに、感染症法の第2類だからって、お医者にも診てもらえない。県の職員は忙しく一生懸命、執行部もみんな一生懸命、ホテルをして今度こっちを準備する。そういうことに奔走させておいて、医者は何も診ない。何やっているんだ、医師会と、こう言わざるを得ない。  我が党の自民党なんかでもそうですよ。代表、誰だ。本間進さんか、会長。寝ぼけてないで医師会に抗議しなきゃいけない。県は言えないのよ、行政は。学校の健康診断とか、いろいろやってもらっている。医師会には弱い。だから、議員がやっぱり医師会に働きかけて診るように。診るのにも、感染症法があって、それが邪魔なら、ガラス越しでもビニール越しでも医者が診て、そして薬は薬剤師、こういう方々にやってもらうと。東京都の墨田方式、こんな方式で頑張っているところも自治体であるんですよ。そういういいところは模倣していく、そういうことが大事だと思うので、これは検討してやってもらいたい。みんな要望するとよく言いますけど、やらなければ駄目だと、こう思いますので、反論があればお示しいただきたいと思います。  また、そのほかに予算をいっぱい使っている。特に全国で幽霊病床。最初1,900万円、あるいは2,000万円ですよ、1床。これをどんどんやっておいて、ベッドをやりますよ。計画を練ってお金だけもらって、やってないのが相当ある。千葉県で幽霊病床はどのくらいあるのか。あるいは、全国ではどのくらいあるんですか。もし即答できなかったら、後で結構ですので、これは資料を提出願いたいと、このように思います。1床1,900万円や2,000万円というのは大変な額ですよね。こういうものをいいかげんに使われたら困っちゃう、幽霊病床も。  次に、米の問題です。  米を、去年は大体1万3,000円くらいした。今年はスタート1万円だった。3,000円安くなった。千葉県で米作農家は2万3,600軒。大体1戸平均が290万円なんですよね、米の売上げが。利益出ないです。それをトータルでやりますと、千葉県で130億円の減収です。1戸当たり55万円。250万円の売上げの人が55万円、これをね。それで農家に後継者がいない、担い手がどうのとか、何やっているんだ、基本がなっちゃいないじゃないかと。生きていかれない。農水省はとっても理解できない。飼料米をやったから十分やっていると。みんな、どこにも資金が回っているような気持ちでいる。飼料米は米余り、減反政策を変えた形で飼料米になっている。しかし、所得はどうだと。こんなに米の安い国、今、8,500円から9,000円になっちゃっている。60キログラムですよ。これでは士農工商どころでない、江戸時代よりもひどい。よく農家が黙っているなと。百姓一揆を忘れたか、農民よと、こう言わざるを──農民も農協任せで悪い。××××××××××、農民も。そこらも頑張って、やっぱり対策を練らなきゃいけない。  アメリカでも、アイオワだと──州はちょっと間違いがあるかもしれないけども、米が安い。アメリカの米は5,000円ですよ、7,000円ですよと言われています。確かにそれだけです。しかし、日本で言う10アール当たり6万2,000円から7万8,000円を農地補助金で出ているんですよ。そうしますと、1俵1万3,500円から1万4,000円で売っているのがアメリカの米です。補償は、米価格に補填はしないけども、農地を守るために、自然を守るために、こういう資金を出している。そういう形になっているので、これは農林水産部長、積極的に農水省に働きかけて、農林県、この間までは全国第2位の千葉県、こう言われて今4番になった。しかし、米は戦略物資です。ここらを考えてよく相談して農水省に陳情すべきと考えますが、御意見をいただきたいと、このように思います。  ちょっと前後してしまいましたが、産業誘致でも、昨日の新聞で、今度の岸田総理が4つの提案をしていましたね。1つはイノベーション。大学のそういう基金をつくっている。ここで知事に後でお願いもあるんですけど、今の学校を徹底的に次世代の科学者や、そういう好奇心を持った──みんな十把一からげ。表現は悪いけど、統一した人間をつくるのでなく、個性を生かした人間で、千葉県から、やがてはまたノーベル賞を、そういう人材を育成してもらいたい。  今、どうですか、学校は。学校長がひな形の校長挨拶の本を読み、今日はこれ、今日はこれと、そんなことをやっている。PTAには、PTA会長に挨拶させないの。下手だからと思ったら違うの。余計なこと言われたらしようがないから、はい、会長さん、この型を読んでくれと読まされている。我々のときは違って、会長が農家の人、公務員の人、魚屋のおやじ。私は千葉県ですから、香取神宮の宮司が会長になったりする。それぞれユニークな話もある。みんな話下手ですよ、私も下手ですけど。しかし、その中に創意、創造と個性と好奇心を持った子供を育てていけると思います。  時間がなくなっちゃった。じゃ、よろしく頼む。終わり。(拍手) ◯副議長(江野澤吉克君) 演台の消毒を行いますので、そのまましばらくお待ちください。  伊藤和男君の質問に対する当局の答弁を求めます。知事熊谷俊人君。     (知事熊谷俊人君登壇) ◯知事(熊谷俊人君) 自民党の伊藤和男議員の御質問にお答えをいたします。  政治姿勢についてのうち、今後の産業振興についての御質問ですが、議員の御質問の中で宮内三朗、当時の千葉市長のお名前が出ました。私も千葉市長を務めた人間として、この宮内三朗氏の市政の時代に川崎製鉄の誘致などに取り組んだ、それが千葉市の大きな礎になっていることを常に実感しながら市政運営をしてまいりました。また、沼田県政の時代に三角構想の中で実現をした幕張新都心というのは、当時、極めて先駆的な県としてのチャレンジだったというふうに思っております。本県産業の活力を将来にわたって高めていくためには、こうした先を見据えた挑戦というのは、もちろん昭和、平成と今の時代、違うところは多々ございますけれども、急激に進む技術革新や社会構造の変化をしっかり見据えて取り組んでいくことが重要だというふうに考えております。  また、京葉臨海コンビナートのお話もございました。重厚長大な産業である臨海コンビナート、脱炭素社会に向けた動きが進む中で大変大きな課題もあるのも事実でありますが、一方で本県の製鉄会社、また製鉄所においては、新たな革新的な高炉の実現に向けて大きな投資、挑戦をしているのも事実であります。そして、今議会でも洋上風力発電について御質問もございました。こうした、全国的に見ても非常に特徴的な洋上風力の挑戦がこれから本県においてスタートしてまいりますし、もとより本県は火力発電、そして太陽光発電においては、全国2位の発電量を誇っており、エネルギーに関する旧来と、それから、これからの未来、両方が大きく含まれる、そうした県でありまして、そういう意味で周辺産業への波及効果、さらには技術、開発、こうした部分をいかに本県の強みに生かしていくかということが問われてくるかと思います。  また、伊藤和男議員が常におっしゃっているデジタル技術などの新しい技術に関してでありますけれども、幕張新都心や柏の葉などで、これまでの取組によって一定の集積がございます。こうした分をAI、IoTなど、これからの新しい技術の活用の中で本県の産業のさらなる高度化に生かしてまいりたいと考えております。  また、世界的な人口増加が続く中で、私はこれまで以上に食料安全保障の観点が我が国において重要性を増してくるというふうに思っております。東京の隣にある県でありながら、農業生産額、水産に関して極めて高い生産力を持っている本県の優位性というのは、これから長い目で見て、極めて高まってくるというふうに思っておりますので、そうした本県のそれぞれの特徴を生かし、さらには成田空港や広域道路ネットワークの拡充などのそうした動きを生かしてまいりたいと考えております。  本県産業を切り開いていく原動力は県民の創造力にほかならないと考えております。かつてない社会構造の大きな変化に対応し、新たな事業展開にチャレンジのできる創造性豊かな人材の育成、そしてまた、新しい働き方を実現できる環境づくりにも努めてまいります。先人がこれまで培ってきた多くの遺産を継承しつつ、様々な分野で未来への投資を着実に推し進め、時代の変革をリードする本県産業の構築を目指してまいります。  私からは以上でございます。他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。 ◯副議長(江野澤吉克君) 副知事滝川伸輔君。     (説明者滝川伸輔君登壇) ◯説明者(滝川伸輔君) 私からは新型コロナ感染症対策について、千葉県独自の対応を取るべきではないかという御質問にお答えをいたします。  新型コロナウイルス感染症は、既存の治療法や行政措置がなかなか十分に対応が取れない場合があるという難しい疾病であります。そうした中、国、それぞれの自治体、あるいは各分野の専門家が様々な提案、議論を重ねながら、それぞれの地域にふさわしいもの、あるいは、その中から全国的に標準的な対応策として収れん、定着していくものが取られてきたわけでございます。  その中で私から、これまで千葉県の独自性の高い対応として、あえて例示をいたしますと、例えば事業者支援としては、いわゆる協力金方式とは別に、売上げが減少している等の困っている中小企業に着目をして中小企業支援金を出してきたこと。治療法では、いわゆるネーザルハイフローを全国でもかなり早く、また多く取り入れるようになったこと。さらに、臨時医療施設につきまして、これは県議会からの後押しも頂戴しながら、これも全国的に、規模は当時はそれほど大きくはありませんでしたが、早く着手をしたことなどが挙げられようかと考えております。今後とも様々変異をしていくウイルスでございますので、千葉県のその時々の現状、また日々の変化に最前線でキャッチをしている現場の専門家の声などを大切にしながら、その時々の状況に応じて最善の対応策が取れるように努力をしてまいります。  私からは以上です。     (伊藤和男君「何だ、厚労省の言えと言ったのに答えないじゃないの」と呼ぶ) ◯説明者(滝川伸輔君)(続) いすみ医療センターにおけるアビガンの使用についてでございます。すみません、御要望と受け止めまして、質問とは受け取っておらなかったので、ただいま答弁いたしませんでしたので、これより答弁をいたします。  アビガンの使用につきましては、私の理解では、これは厚労省のいわゆる観察研究の枠組みの中で行われているものでございます。その枠組みのルールに対して、どうであったかということがまず第一の問題点であろうかと思いますけれども、決して上級官庁として厚労省が何かを振り回しているというよりは、研究のルールに対する適合性というのが最大の論点かなというふうには、今のところは受け取っているところでございます。今後、県としても事態を十分把握いたしまして、常任委員会等でお尋ねがあれば、お答えができるように対応してまいります。 ◯副議長(江野澤吉克君) 総務部長石川徹君。     (説明者石川 徹君登壇) ◯説明者(石川 徹君) 私からは知事の政治姿勢についてのうち、議会担当副課長に関する御質問にお答えいたします。  議会との連絡調整を円滑に行うことは非常に重要であると考えております。議会を担当する副課長は各部主管課に配置され、予算なども担当し、部内全体の政策や施策を把握しております。このため、議会との連絡調整についても当該副課長に担任をさせているところでございます。  私からは以上でございます。 ◯副議長(江野澤吉克君) 保健医療担当部長井口豪君。     (説明者井口 豪君登壇) ◯説明者(井口 豪君) 私からは新型コロナウイルス感染症対策についてお答え申し上げます。  まずは、千葉県独自の対策を立てるべきではないか。また、ドクターがしっかり診療するべきではないか。また、墨田区方式についての御指摘もいただきました。東京都墨田区ですけれども、医師会や訪問看護ステーション、薬剤師会と連携して、保健所からの要請に応じて24時間体制で往診や薬の配送を行える体制を整えているというふうに聞いております。本県におきましても、往診等の実施に当たりまして、地区医師会の協力を得ている事例があるほか、民間事業者を利用して、平日・日中に比べて往診等を行える医療機関が少なくなる夜間や休日について、千葉、東葛南部、東葛北部医療圏を対象とする往診でありますとか、県全域を対象とするオンライン診療の実施体制を確保しているところでございます。引き続き必要に応じて他県の取組も研究しながら、自宅療養者に対する診療体制の充実に取り組んでまいります。  それから、スペイン風邪についての御指摘がありました。スペイン風邪ですけども、1918年に我が国で流行いたしまして、当時、人口の37%に当たります2,116万人が感染し、死者については25万7,000人に上ったという大変な感染症でございます。これについては、当時、当然ながらワクチンもございませんし、抗ウイルス薬もございませんので、かなりの致死率に達したというふうに伺っております。何度か流行を繰り返しながら、議員御指摘のとおり、消えていったというものでございます。この理由については諸説ございますけれども、1つは、流行を繰り返したことによって、国民の大部分が免疫を獲得していったということで死亡率は下がっていったのではないかと。ただ、完全に消え去ったわけではなくて、いわゆる季節性のインフルエンザ、毎年冬にはやるインフルエンザの一種として残ったのではないかというふうに言われております。  それに伴いまして、今回話題になっておりますオミクロン株でございますけれども、オミクロン株は重症化率が低そうというお話、確かに出てございます。ただ、一方で、WHOでありますとか、それから米国のCDC等の見解を見ますと、まだ十分な疫学情報がないために、軽症だからといって警戒を緩めるべきではないという見解が大勢を占めているというふうに理解しております。一般にウイルスの変異が進むにつれて、ウイルスの病原性が弱まってくるという説はございますけれども、オミクロン株にそれが期待できるかというのはまだ分からないというふうに考えております。  その病原性が弱まる件について、アポベックのお話をいただきました。アポベックでございますけれども、ウイルスが増殖するときに自分の遺伝子を増幅してまいりますけれども、そのときにコピー機と同様にエラーが生じてまいります。普通ですと、ウイルスの持っているたんぱく質の中に、そのエラーを修復するような機能を持つものがございますけれども、人間が持っているアポベックという酵素の中で酵素活性が強い方というのは、そのたんぱく質の機能を抑えるようにする。つまりウイルスが増えるときにエラーが起こりやすくする機能があるというふうに言われております。したがって、アポベックの活性が高い方が多い人口ですと、ウイルスが増えていくに従ってどんどんどんどんエラーが積み重なってまいりますので、ウイルスが自滅したのではないか。こういった学説が、今年の秋頃に国立遺伝学研究所の先生が遺伝学会で発表されているものでございます。こちらにつきましても、現在はまだ仮説の段階ではございますけれども、今後、ウイルスが消えていくのではないかという予測を立てる中で一つ重要な知見だというふうに考えてございます。  それから、アビガンのお話がございました。いすみ医療センターにおきまして、感染症アドバイザーを務めたドクターが厚労省の事務連絡と異なる方法で、今年8月から9月に外来患者にアビガンを使用したという事実があったというところを承知しております。県では、現在、事実関係の把握中というところでございまして、今後、事実関係を踏まえまして、1つは患者さんの治療としてどうだったのか、患者さんがしっかり治療が提供されたのだろうかという点。それから、臨床研究としての倫理の点等々の観点から、一義的には観察研究を所管する厚生労働省及び研究班の主任研究者において適切な判断がなされるものではございますけれども、県といたしましては、県民の健康を守っていくため十分な連携を図っていきたいというふうに考えております。  それから、最後、いわゆる幽霊病床のお話でございます。幽霊病床についての御指摘いただきました。幽霊病床について、県について一定の基準を設けまして少しお調べをいたしました。県では病院に対しまして、新型コロナウイルス感染症の入院のために病床を確保していただいて、登録していただくように求めております。それに応じて補助金を支給しておりますけれども、いわゆる第5波と言われている感染が拡大した令和3年7月下旬から9月上旬の間で受入れ病床を登録していながら患者を受け入れなかった病院というのはございませんでした。  以上でございます。 ◯副議長(江野澤吉克君) 商工労働部長高橋俊之君。     (説明者高橋俊之君登壇) ◯説明者(高橋俊之君) 私からは今後の成長産業をどう見るかという御質問にお答え申し上げます。  感染症の流行などによる国際情勢の複雑化、また、AIなど革新的な技術開発をめぐる国際競争が激化する中で、基幹的な産業におけますサプライチェーンの強靱化など、いわゆる経済安全保障の視点が重視されるとともに、脱炭素社会を支える産業分野の重要性が高まっていると考えております。県内におきましても、京葉臨海コンビナートを中心といたしまして、脱炭素化の実現などに不可欠となる電子部品、リチウムイオン電池、電気自動車など、こういったものに利用される最先端の鉄鋼部材であったり、化学素材など、こういったものの生産を増強する動きが活発化してきているところでございます。さらに、知事からございましたように、銚子市沖などで計画されている洋上風力発電、これは輸入に頼らない電源の確保、また温暖化の防止に寄与すること、さらには部品の数が多く、製造からメンテナンスに至るまで長期間にわたって多様な業務を生み出すという性格がございますので、県内での関連産業の振興につなげていくことが重要と考えてございます。県といたしましては、こうした本県ならではの可能性や動向を積極的に後押しすることによりまして、次世代を牽引する県内産業の振興、加えてこれらを支える人材雇用の創出に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(江野澤吉克君) 農林水産部長舘野昭彦君。     (説明者舘野昭彦君登壇) ◯説明者(舘野昭彦君) 米に関する国への要請についてお答えいたします。  農地、農村を維持し、食料の安全保障を確保するためには、稲作農家が安定的に収入を確保でき、安心して米生産を行うことができる環境を整えることが重要です。このためには、全国レベルで需給バランスが取れた米生産が行われ、米価が維持されることが求められます。国では、米需要に合わせた生産とするため、主食用米からの転換に対する助成制度を拡充し、県においても助成単価を引き上げ、稲作農家への支援を行ってきたところです。本年の米価下落に対しては、県では、国に対し実効性のある過剰米対策の実施など、需給改善に向けての要望を行ったところです。今後も安定した米価の下で農家が経営を続けられるよう、国に対し要請を続けてまいります。  以上でございます。 ◯副議長(江野澤吉克君) 伊藤和男君。 ◯伊藤和男君 時間がないね。立たないと調子悪いので、ちょっと失礼します。  農林水産部長、頑張って、これ、徹底的にやってもらいたい。
     あとは知事と高橋部長、食料安全保障と産業安全保障、了解しました。  それで副知事も、頑張って頼むわね。××××××××××××××、頑張って努力してやってくれ。よろしくお願いします。  それと総務部長、いいかげんな答弁したね、聞いているのと。何だよ、こうやっていますって、私はそういうこと聞こうとしてないよ。こう改善したらいいじゃないかって言っているのに、やっていること、向こうのほうを向き向き答えていて、×××××××××××××。変えていくべきだと、時代が変わってきているから。若い人を勉強したりなんかさせる。自分がもう少しで定年だからって、それで済む問題ではあるまいよ。聞いたことを答えろよ。自分の考え方だけ押しつけるのか、私に。もう1回、答弁。若い人にやったほうがいいじゃないかと。いろいろ政策も勉強したり、それじゃなくて、今出ているのは、今、俺、本をまとめているのよ。辞めた議担をやった人は全部原稿も書いてやったと。議員の名前もいっぱい出てきているの。こんなことでいいのかと。議員が質問するのを全部書いてやった、答えも全部書いたと。それが何人も出てきているから、それを危惧して、もう変えなきゃしょうがないと、そう言っているのに、何でもそのままでいいのか。それを答えろよ。 ◯副議長(江野澤吉克君) 総務部長石川徹君。 ◯説明者(石川 徹君) 議会との連絡調整は非常に重要だと考えてございます。議員御指摘ございましたけれども、この議会との連絡調整のための体制、どのようなものがいいのかにつきましては、多くの都道府県の状況を見ながら研究を進めてまいります。 ◯副議長(江野澤吉克君) 伊藤和男君。 ◯伊藤和男君 話分からないから、これ、続けてやっていくからね。これ、やりましょうや。新聞にでも出しましょう、こんなの。原稿のあれをやっていると。とんでもない。 ◯副議長(江野澤吉克君) 申合せの時間が経過しましたので、簡明に願います。 ◯伊藤和男君(続) 終わり。 ◯副議長(江野澤吉克君) 次に、プリティ長嶋君。     (プリティ長嶋君登壇) ◯プリティ長嶋君 こんにちは。千葉県民の声、プリティ長嶋です。通告しました7項目について質問いたします。  尊敬する伊藤議員の後の登壇というのは、野球に例えれば、王、長嶋選手の後の打席に立つ柳田、末次選手の心境じゃないかと思います。若い人たちには、柳田、末次、誰だという人がいると思いますが、大きなホームランは打てませんが、県民にとってタイムリーな質問をしていきたいと思います。  新型コロナ感染症がパンデミックを起こし、全人類が感染リスクを負う中で、日本国内においても、今までのような平穏な日常生活が送れない日々が続いてきました。県内においては、9月下旬以降に新規感染者数、死亡者数が減少傾向になり、ついに11月28日には、1年5か月ぶりにゼロを記録するまでに改善しました。南関東1都3県の中で新規感染者数がゼロを記録するのは今年初です。ひとえに千葉県民、そして医療従事者の皆さんの努力のたまものだと思います。また、保健所等、県職員の皆様の御労苦に感謝いたします。  しかし、残念ながら、ここ数日、新たな変異株、オミクロン株が世界各地に拡大しているとのこともあり、引き続き感染対策を徹底する必要があると思います。我が家にも医療従事者がいるので、ここ2年間、大変苦労の日々でございます。今日は傍聴に来ていただいておりますが、親しい仲間たちとの旅行や会食もままならずに何かと不自由で困難を強いられる日々ですが、この間、野球が好きな私にとって、ストレス発散になるニュースもありました。ミスタープロ野球、レジェンド、長嶋茂雄さんの文化勲章親授と大谷選手のMVP獲得です。エドガー・マルティネス賞、最優秀指名打者賞を受賞し、これで11冠王となりました。大谷選手の二刀流の大活躍が野球の本家、全米で認められ、大谷さんは輝いてきらめいている、本当にすばらしいなどと反響の声が寄せられているとのことです。日本人として誇らしく感動の日々です。  この快挙は、今シーズンが始まった頃には予想が困難な状況でした。現代野球では二刀流は無理だ、の声が圧倒的だったのです。その批判の声の中でも大谷選手は投手と打者を続け、リアル二刀流、ベースボールの神様、レジェンド、ベーブ・ルースの再来、100年ぶりの大記録と言われる成績を続けてきました。投打の成績だけでなく、球場内外でもごみ拾いを行う、敵チームの選手や審判とのやり取りがアメージング、何て心遣いができる人なんだろう等、大谷選手の人間力が評価されたのです。  その高評価の中で、私は1つ疑問な点があります。それはベーブ・ルースさんとの比較です。2桁勝利、2桁ホームランの2つの成績だけを取り上げてベーブ・ルース以来の二刀流には疑問を持ちます。あるケースとあるケースを比較検討するには同じ条件にし、正しい答えを出さなければなりません。倍数とか定数で条件を補正して比較検討すべきです。同じメジャーリーグベースボールといっても、ルースの時代と大谷選手の時代では条件に大きな違いがあります。バットとボールの質や球場の広さ、照明の有無、選手層の厚みです。  決定的な違いはルールそのものです。ルースの時代にはDH制がありません。打者側から見ると、大谷選手はDH制を利用できるので有利です。投手側から見ると、圧倒的にルースのほうが有利です。それはスピットボール等、現代野球では不正投球となる投球ができたからです。ボールにグリースやワセリンを塗り、粘着物を貼る、あるいは紙やすりでボールを傷つけて投げる等、魔球と呼ばれる変化球が投げられたのです。その結果、年間30勝以上の投手が生まれました。現代野球では完全なるルール違反で即退場、10試合の出場停止処分を科されます。このように、ルールや環境が違う2者を比較はできないのです。このことを受けて、この頃の大谷選手の評価は現代野球のリアル二刀流、前人未到の二刀流、メジャーリーグの常識を変えた男、大谷は新たな歴史を示したと称されるようになりました。これは正しい表現だと思います。ルールや条件が違うので2人の比較ができないということです。  では、コロナ対策についてはどうでしょうか。コロナ感染症対策において、菅内閣の対策は後手後手だ、千葉県の熊谷知事のコロナ対策は後手後手だ、東京オリンピック・パラリンピックの開催で感染拡大が起こった等の批判がありましたが、これも比較すべき対象が示されないので正当な評価とは言えないのです。あるケースとあるケースを比較して批判するのであれば、その対象となるケースを示さねばなりません。しかし、スーパーコンピューターを駆使し、バーチャルなケースを想定しても、入力すべき情報が特定の数字だけしかなくては正しい比較はできません。現状の国内や県内の感染状況を見れば、的外れな批判としか理解できません。菅内閣も熊谷県政も全力でコロナ対策を行ってきたとしか言えないのです。  さて、その熊谷知事、当時は熊谷市長でしたが、初めてお目にかかったのは幕張メッセで行われたAEDの講習会場でした。私がAEDの普及を始めたのが2004年の9月からですが、この17年間、全国の救命講習会、勉強会、研修会等に参加してきた中で、御当地の首長を会場内で見るのは初めてでした。驚きと感激の中で、この市長は本気でAEDの普及と市民の命を守ることを考えているなと思いました。その後、2回ほど熊谷市長にインタビューをしましたが、その中で市民の命を守る情念の強さや行政にかける懸命さを感じたわけです。なので、知事選挙時の140万票以上獲得のニュースには驚きはありませんでした。県民の賢明なる選択だったと思ったからです。コロナ感染症対策にも知事の県民の命を守る姿勢が現れていると思います。  知事当選後の挨拶の中で私が注目した言葉が切磋琢磨です。県議会で初の御挨拶のときにも、この切磋琢磨を発言されています。私自身も知事と同じく、切磋琢磨して県民のために質問をぶつけますので、誠心誠意、答弁をお願いいたします。  知事の政治姿勢について。  前知事に移動交番車にAED搭載を提案したところ、すぐに設置をしていただきました。県民の命を守るためにはAEDの普及が必要と考えるが、知事はどう考え、どう取り組んでいくのか、お聞きいたします。  2といたしまして、4年ぶりに開催予定のちばアクアラインマラソン2022について。  観光業、農林水産業など、地域経済の活性化に大きな好影響が期待されますが、地域活性化についてどのように考えているのかお聞きいたします。  3としまして、千葉県産農産物について。  (1)数日前の政府発表では、今年の食品輸出額が初の1兆円を超える見込み。牛肉や日本酒が好調で、今後は3兆円、5兆円を目指すとありました。千葉県内においても、前知事がそのネームバリューを生かし、東南アジア方面にトップセールスをかけて県産農産物輸出拡大事業を行ってきましたが、熊谷知事になり、トップセールスを含めて今後どのように取り組んでいくのかお聞きします。  (2)前知事のトップセールスで販路拡大をした梨やサツマイモの輸出状況がここ数年落ち込んでいますが、回復に向け、どう取り組んでいくのかお聞きいたします。  (3)と(4)は、ともに県の新品種梨、秋満月についての質問です。  秋満月と比較するために、議長の許可を得まして、ここに梨を持ってきました。2か月前に収穫された梨です。まだ全く品質には問題ない状況です。これは甘太といいます。甘く太いと書いて甘太です。そして、本来比較すべき、持ってくるはずだったのが、チラシしかありませんけども、これが満月のような秋満月です。残念ながら、同じように2か月前に収穫し、私の事務所内の冷蔵庫に保管してあったんですが、保存中に果肉褐変、貯蔵障害が発生してかないませんでした。こちらの県の作成した秋満月、本当は持ってきたかったのが、残念です。  こちらの甘太については、秋満月を開発した県農林総合研究センターが平成27年に情報発信して、その内容を、甘太というのはこういう梨だよというのを発表しています。甘太は国研、国の研究機関と言っていい研究所ですが、農研機構果樹研究所が開発した、糖度が13度以上と甘みが強く、果肉質も良好な品種です。病気の発生も少ないとあります。また、最近の消費者は、甘みが強く果肉が軟らかい品種を好む傾向にあるとしています。この甘太が消費者の好む傾向にあるということです。  一方、秋満月のチラシの裏に、中頃なんですが、気になることが写真つきであります。みつ症の発生です。甘太も秋満月も、ともに新高という品種の代わりになる品種として開発された競合品種です。ちなみに、先ほど前議員の発言、質問の中にありましたが、新高というのは、偶然、本日、80年前に船橋市行田にあった海軍無線電信所船橋送信所から発信された暗号電文「新高山登レ一二〇八」の12月8日です。この電文にある日本一高い新高山から命名された品種が新高です。1927年、もう100年近く前の話です。1927年といいますと、メジャーリーグでは、あのレジェンド、ベーブ・ルースがメジャーリーグ新記録の60本の新記録を打ち立て、野球界の歴史を変えたと称された年です。もう1世紀も前の話です。  話を新高に代わる新品種、甘太と秋満月に戻して質問いたします。秋満月のみつ症対策など、品質向上にどのように取り組んでいくのでしょうか。  (4)収穫時期の重なる甘太、新高等の他品種との競合を踏まえ、秋満月の普及、定着に向けてどのように取り組んでいくのかお聞きいたします。  続きまして、4、千葉県フィルムコミッションについて。  国は観光立国を目指し、県では観光立県をうたっています。昨年の質問でも、アニメ「スラムダンク」の江ノ電の踏切のシーン、台湾の九ふん、そして「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」等を例に挙げまして、聖地巡礼で観光客誘致効果の話をいたしました。「鬼滅の刃」が興行収入300億円を超えて新記録となる。海外からの観光客誘致効果が出てくると発言し、映画、テレビのロケ地やアニメのシーンで人気となって観光誘致に成功している例を述べました。最近では、NHKドラマ放送で渋沢栄一氏のゆかりの地が人気と聞いています。千葉県内でも、房総のむら敷地内で多くのロケが行われています。NHKのドラマ、民放のバラエティー番組も、この敷地内でロケが多く行われているところです。県内ロケ地を観光客誘致へどのように結びつけていくのかお聞きします。  5、千葉外房有料道路の管理についてです。  この道路を走っていますと、4車線区間から2車線区間に変わると、急に道路脇の竹木が覆いかぶさってきます。特に風雨の強い夜間走行時には安全運転に支障を来す危険を感じます。かつて大野休憩所には中華店が開店されていましたが、今は閉鎖されています。10台近くあった自販機は現在1台のみです。トイレにはクモの巣が張っていました。千葉県は観光を楽しんでいただくためにおもてなしトイレを促進してきていますが、とても残念な状況でした。  (1)千葉外房有料道路の維持管理はどのように行っているのか。  (2)無料開放の見通しと、無料開放後の管理者はどうするのかお聞きします。  6、一宮川水系上流部の竹木伐採の実施状況はどうかについてお聞きします。  今取り上げました竹木の繁茂ですが、同じように一宮川水系上流部にも見受けられます。県では、集中豪雨被害の出た一宮川の改修工事を進めていますが、一宮川に合流する三途川と豊田川を視察すると、竹木の繁茂で氾濫リスクを感じました。竹木伐採の実施状況はどうかお聞きします。  最後、7、房総のむらについて。  4の質問時に「鬼滅の刃」での観光誘致の話をしました。房総のむらは成田空港からアクセスがよく、コスプレができる施設もあるので、海外からの観光客に人気となるのには十分な施設です。市松模様の着物を羽織り炭治郎になりきり写真に納まる、妹禰豆子にもなれます。それを写真に撮り、SNSで世界に発信する海外からの観光客の姿が目に浮かびます。  そこで、(1)県立博物館房総のむらを千葉の歴史文化の魅力を発信する拠点として一層盛り上げていくべきと思うが、どうか。  (2)県立博物館房総のむらと周辺の史跡環境をさらに改善すべきと思うが、どうか。  以上、1回目の質問です。よろしくお願いいたします。(拍手) ◯副議長(江野澤吉克君) プリティ長嶋君の質問に対する当局の答弁を求めます。知事熊谷俊人君。     (知事熊谷俊人君登壇) ◯知事(熊谷俊人君) 千葉県民の声のプリティ長嶋議員の御質問にお答えをいたします。  まず、AEDの普及についてお答えいたします。  幕張でのイベントに触れていただいて、ありがとうございます。私も市長時代に、平成26年度から救命バイスタンダー日本一の政令市を掲げて関係者とともに取組を実施し、平成28年度から4年連続で政令市において応急手当て普及率1位を達成してまいりました。県政ビジョンにおいても、AEDの普及による病院に搬送する前の救護体制等の充実を掲げております。救命率の向上には、AEDを使用した応急手当てが非常に重要であると認識をしています。  本県のAEDの設置台数は令和3年1月時点で約9,500台と進んできており、また令和元年度の県政に関する世論調査では、AEDを見たり聞いたりしたことのある方は9割を超えるなど、認知度自体は高まってきております。今後は、実際にAEDを使用できる方を増やすための取組が重要であることから、それぞれの部局が関係団体へ救命講習受講の働きかけを行うなど、誰もが自発的かつ積極的にAEDを用いた一次救命処置を実施できるよう取り組んでまいります。  次に、千葉県産農産物についてお答えをいたします。  輸出拡大についての御質問ですが、県産農産物の輸出については、現在策定中の次期千葉県農林水産業振興計画において、販路拡大の重要な施策の1つとして位置づけ、輸出の重点品目と品目ごとの目標値を定めた上で拡大に取り組んでまいります。輸出の拡大に当たっては、海外におけるバイヤーとの関係づくりや消費者等へのプロモーション、輸出に取り組む事業者への支援など、地道な取組の継続が重要であると考えております。その上で、今後のトップセールスについては、さらなる販路拡大につながるか十分検討し、必要に応じて実施をしてまいります。  私からは以上でございます。他の質問については担当部局長からお答えをいたします。 ◯副議長(江野澤吉克君) 商工労働部長高橋俊之君。     (説明者高橋俊之君登壇) ◯説明者(高橋俊之君) 私からはフィルムコミッションについて、ロケ地への観光客誘致に関する御質問にお答えいたします。  県では、映画などのロケ地になることによる地域の知名度向上や観光客の誘致などを図るため、千葉県フィルムコミッションにおいて、ロケ候補地の紹介や各種施設等における撮影許可手続のサポートなど、きめ細やかな支援を行っております。また、観光客がロケ地等をめぐるフィルムツーリズムを推進するため、撮影を支援した作品のロケ地についてホームページで紹介するほか、制作会社と連携いたしまして、ロケ地と周辺観光スポットを紹介するパンフレットを映画館等で配布するなど、PRに努めております。そのほか、先進的な取組等を紹介する研修会などを通じて、市町村が行う撮影地を巡るモニターツアーなどの取組を促進しております。今後とも情報発信の取組を通じて、ロケ地となった地域の魅力を伝えていくことで観光誘客に結びつけてまいります。  以上でございます。 ◯副議長(江野澤吉克君) 農林水産部長舘野昭彦君。     (説明者舘野昭彦君登壇) ◯説明者(舘野昭彦君) 千葉県産農産物についてのうち3問にお答えします。  梨やサツマイモの輸出についての御質問ですが、県では、トップセールスを契機に生産者団体や海外のバイヤーと連携し、東南アジアを中心に梨やサツマイモの輸出を拡大してきました。しかしながら、国内の価格が堅調なことや天候不順による梨の生育不良など、輸出に向ける量が不足しており、伸び悩んでいる状況にあります。梨については、直売が中心で、国内の販売状況も良好なことから、急激に輸出量を伸ばすことは難しい状況にありますが、今後は新生成田市場を活用して、鮮度と食味のよさを生かした空輸や秋満月の輸出の可能性なども検討しながら輸出促進を図ってまいります。サツマイモについては、国内での需要も拡大しているところであり、生産拡大を進めるとともに相手国のニーズを調査し、焼き芋などの加工品も含めて新たな輸出先の開拓を検討してまいります。  秋満月の品質向上についての御質問ですが、秋満月はおくて品種、新高に代わる品種として育成したもので、食味がよいなどの特徴があるものの、乾燥しやすい圃場などでみつ症が発生する場合があります。このため県では、乾燥しにくい圃場への植え付けやかん水による乾燥防止などを指導するとともに、みつ症の発生予測に基づく収穫適期の情報を提供するなどの取組を進めているところです。また、農林総合研究センターでは、梨のみつ症を判別する非破壊検査機器の開発などを進めており、今後も生産者と連携して秋満月の品質向上を図ってまいります。  秋満月の普及、定着についての御質問ですが、9月中旬から収穫となるおくての梨には、新高や国が育成した青梨の甘太などの品種がある中で、秋満月には他の品種と比べ、酸味が少なく、果肉が滑らかで果汁が豊富であるなど、食味に優れ、収量が多く日もちもよいという特徴があります。このため県では、こうした品種特性を生かすための栽培方法を紹介するパンフレットの配布に加え、県内5か所での栽培モデル園の設置などにより、秋満月の優れた特徴を生産者に情報発信し、導入を呼びかけてきたところです。今後とも生産者団体等と連携し、収穫開始までの年数を短縮できる大苗の利用促進や秋満月の特徴を生かした高品質な果実生産を行うための栽培研修会の開催などにより、秋満月の普及、定着に向けて取り組んでまいります。  以上でございます。 ◯副議長(江野澤吉克君) 県土整備部長池口正晃君。     (説明者池口正晃君登壇) ◯説明者(池口正晃君) 私からは千葉外房有料道路の管理についての2問、一宮川水系上流部の竹木伐採についての1問、計3問にお答えいたします。  初めに、千葉外房有料道路についてお答えします。  千葉外房有料道路の維持管理についての御質問ですが、千葉外房有料道路を管理する千葉県道路公社では、安全で円滑な交通を確保するため、1日2回の道路パトロールを実施するとともに、休憩所のトイレ等の施設については1日2回の点検清掃を行っているところです。また、道路パトロールや通報などにより、路面の損傷や落下物、竹木等の枝葉による見通し阻害等、安全な通行に支障のある状況を把握した際には速やかに応急対応を行うなど、適切な維持管理に努めております。  次に、無料開放の見通しと無料開放後の管理者についての御質問ですが、千葉外房有料道路の無料開放については、事業計画のとおり、料金徴収期間満了後の令和5年2月1日になるものと考えております。無料開放後は、千葉県道路公社から県及び千葉市に引き継がれ、それぞれが管理することとなります。  次に、一宮川水系上流部の竹木伐採についての御質問ですが、一宮川水系では、令和元年の災害を踏まえ中下流部の改修等を進めるとともに、河川本来の流下能力を確保するため緊急浚渫推進事業を活用し、竹木伐採等を計画的に実施しています。上流部では、竹木の繁茂が著しい一宮川の長南町岩川地先や長柄町立鳥地先などにおいて竹木伐採等を進めているところであり、引き続き巡視等により繁茂状況などを確認しながら事業を着実に進め、治水機能の維持に努めてまいります。  私からは以上でございます。 ◯副議長(江野澤吉克君) 教育長冨塚昌子君。     (説明者冨塚昌子君登壇) ◯説明者(冨塚昌子君) 私からは、初めにちばアクアラインマラソンによる地域活性化に関する御質問にお答えいたします。  海の上を走る爽快感が好評なちばアクアラインマラソンは、本県を代表するスポーツイベントとして定着し、経済波及効果も4大会の累計で120億円を超えるなど、地域経済の活性化に寄与してきました。2022大会については、本年10月に開催されたちばアクアラインマラソン実行委員会総会における大会要項の決定を受け、詳細を検討しているところです。同大会では、新たにランナー募集時期に向けてPR動画を積極的に配信し、併せてイベントの充実を図るなど、大会や千葉の魅力をこれまで以上に発信し、多くの皆様にお越しいただけるよう、関係自治体と連携して大会を盛り上げ、地域活性化に引き続き寄与できるよう努めてまいります。  次に、房総のむらについての2問にお答えいたします。  初めに、房総のむらにおける千葉の歴史文化の魅力発信についての御質問ですが、房総のむらは、県内に残る伝統的な職人の技、昔の暮らしに直接触れ、体験することができる参加体験型の博物館で、組みひもや竹細工の実演、また佐原張子や房州うちわづくりなどの体験ができ、県内外はもとより、海外からも多くの方が訪れています。館内には千葉の歴史、風土の魅力を伝える場として、江戸から明治にかけての特徴的な農村風景や小江戸と呼ばれた佐原の町並みを模した景観があり、大河ドラマをはじめ様々な映画、ドラマのロケ地としても活用されています。今後もより魅力ある展示や演目などを企画し、地元や関係団体と連携して地域の活性化を図るとともに、人、暮らし、文化、風土等を千葉ならではのストーリーに結びつけ、千葉県の歴史文化の拠点として魅力発信を進めてまいります。
     次に、房総のむらと周辺の史跡環境についての御質問ですが、房総のむらと周辺の風土記の丘エリアに広がる史跡、龍角寺古墳群、岩屋古墳は、大小114基もの古墳を間近に観察できる国内有数の古墳群で、国の史跡に指定されています。中でも岩屋古墳は、7世紀代の古墳としては全国最大規模とされています。風土記の丘エリアに建つ風土記の丘資料館は、現在、大規模改修工事を実施しており、改修後は映像や動く模型を用いた分かりやすい展示を通して、利用者がこの地域の歴史や古墳群の成り立ちについて、より深く理解できるような工夫を加える予定です。県教育委員会では、利用者が地域の史跡や風土を通して房総の自然、歴史、文化を快適に体感してもらえるよう、史跡の保全とともに一帯の森林景観の維持管理を図ってまいります。  以上でございます。 ◯副議長(江野澤吉克君) プリティ長嶋君。 ◯プリティ長嶋君 それでは、答弁を受けまして要望と再質問をいたします。  2のアクアラインマラソンについてですが、1点心配な点があります。ある市民マラソンでの出来事ですが、女性ランナーがゴール手前で倒れました。すぐにAEDで除細動すればよかったのですが、残念ながら女性ランナーの着衣を脱がすのにためらいが生じ、救命はできたものの重い後遺症が残ってしまい、問題になりました。アクアラインマラソンにおいては、特に女性ランナーへのAEDの適切な使用の準備が必要と考えるが、どうか、質問いたします。  アクアラインマラソンについての要望です。これは前知事時代に何度も要望してきましたが、アクアラインマラソンを全国的に認知し名前を知ってもらうには、長嶋茂雄さんにスターターをやっていただくのが一番だと思います。キャッチコピーはミスターがスターターで、マスコミがPRをしてくれると思います。ぜひ長嶋茂雄さんにスターターをしていただけるよう要望いたします。  続きまして3番の県産農産物についてですが、秋満月は答弁にあったように、最大の弱点がみつ症です。これさえ出なければ、甘太にも負けず、新高に代わる4番バッター候補です。海外輸出品としても有望です。みつ症対策の研究を今以上に進めて、生産者が安心して秋満月を栽培できるよう、強く要望いたします。  4と7ですが、ロケ地の聖地巡礼化です。地元の活性化が望めます。そのためには環境整備が必要だと思います。一例を挙げれば、答弁の中で、日本一の規模の古墳群というのがありましたけども、私、当地を訪れましたら蚊がすごいんですよね。蚊だらけ、あと草が生い茂っている。この環境を何とか地元市と国と県で協力し合って整備をしていただけるよう要望いたします。  さらには、AEDの設置はあるものの、AEDを設置してある案内表示はございませんでした。これを指摘したところ、すぐに表示を行ってくれるという答えをいただきましたので、これは感謝いたします。  5と6、ともに竹木伐採で、安全確保だけでなく、景観がよくなれば観光にも好条件を生むと思いますので、強く要望します。  また再質問なんですが、有料道路の管理における民間所有地の竹木等の予防伐採についてどう進めるのか、答弁を求めます。 ◯副議長(江野澤吉克君) 教育長冨塚昌子君。 ◯説明者(冨塚昌子君) ちばアクアラインマラソンにおけるAEDの使用についての御質問でございます。前回大会ではAED100台を用意し、また、日頃からあらゆる場面で救護活動を行えるように訓練を積んでいる救命救急士の方など、500名を超える救護スタッフを配置いたしました。2022大会におきましても、同様の対応を行い、また、いざというときに女性ランナーにも適切に配慮できますように、周りを囲うシートなども併せて準備をしてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◯副議長(江野澤吉克君) 県土整備部長池口正晃君。 ◯説明者(池口正晃君) 千葉外房有料道路の管理についてお答えします。  民間所有地の竹木等についての御質問ですが、道路区域外の民地の竹木等により安全な通行に支障を及ぼすおそれが予見される場合には、所有者に対して、伐採、剪定などの適正な管理を依頼するとともに、見通し阻害を把握した際には道路公社において応急対応を行うなど、適正な維持管理に努めております。  以上でございます。 ◯副議長(江野澤吉克君) プリティ長嶋君。 ◯プリティ長嶋君 ぜひ道路の安全上、また景観においても竹木伐採、特に私有地に入る竹木については、予防伐採のほうをよろしくお願いいたします。  また、女性に対するAEDの使用について、先ほど私が言った例のこともありますので、女性ランナーに特にAEDの使用時の服の着脱については訓練を行っていただきたいと思います。  そして最後、まとめでございますが、熊谷知事と前知事を比較すると、最も劣る点がネームバリューではないかと思います。前知事は長く芸能界で活躍していたこともあり、そのネームバリューを生かして東南アジアなどへ県産品の輸出を行ってきました。  では、熊谷知事は、県産品の輸出拡大や前知事の残したパイプをどのように太くしていくのかですが、千葉市長時代に強みを発揮したSNSでの情報収集と発信や民間企業との連携だと思います。この方法は既に大きな成果を上げていて、千葉県、そして千葉市を襲った観測史上最大級の台風15号時、その後の19号、また、集中豪雨時にSNSでの情報収集と発信やNTT、イオン等の民間企業との連携で迅速な災害対策を行いました。市民から高い評価を受け、知事選挙での140万票超えにつながったと思います。これこそが前知事のネームバリューに負けない要素だと思います。観光客誘致や地域振興、海外への販路拡大に十分に役立つ要素だと思います。  私の中にはレジェンドと呼ぶ尊敬すべき人がいます。もう60年も前になりますが、小学校入学時に、また卒業式、中学校の入学式、卒業式でお祝いの言葉をいただいたふるさと白子町の酒井茂町長です。9年間、毎年、入学式と卒業式のときに挨拶を聞きました。言葉の中にふるさと白子町、九十九里浜への強い情念があふれていました。私から見て、左側の出入口から議場を出まして正面の壁を見ますと、41代議長酒井茂氏の写真が飾られています。私は、議会のたびに氏の写真を見て、千葉県のために誠心誠意仕事しますと心に誓っています。  私と同様に、誰の心にも尊敬すべきレジェンドがいると思います。熊谷知事におかれましては、将来の県民に新しい千葉県を築いたレジェンド、熊谷俊人と称されるよう、ますます切磋琢磨していただければと願っています。そして将来、NHKドラマで熊谷物語が放送される夢を抱き、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         請 願 の 件 ◯副議長(江野澤吉克君) 日程第2、請願を議題といたします。  お手元に配付の請願文書表記載のとおり、請願2件をそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  以上をもって本日の日程は終了いたしました。  明日9日は定刻より会議を開きます。  これにて散会いたします。         午後2時35分散会       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━        本日の会議に付した事件 1.開  会 2.中村 実君の質疑並びに一般質問 3.当局の応答 4.佐藤健二郎君の質疑並びに一般質問 5.当局の応答 6.伊藤和男君の質疑並びに一般質問 7.当局の応答 8.プリティ長嶋君の質疑並びに一般質問 9.当局の応答 10.請願の件          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出 席 議 員   議    長  信田 光保 君   副 議 長   江野澤吉克 君   議    員  鈴木 和宏 君  平田 悦子 君  菊岡たづ子 君           松崎 太洋 君  宮川  太 君  田中幸太郎 君           宮坂 奈緒 君  佐藤健二郎 君  伊藤  寛 君           鈴木ひろ子 君  高橋 秀典 君  木名瀬訓光 君           市原  淳 君  田沼 隆志 君  秋葉 就一 君           岩波 初美 君  仲村 秀明 君  安藤じゅん子君           守屋 貴子 君  鈴木 陽介 君  高橋 祐子 君           秋本 享志 君  川名 康介 君  小野崎正喜 君           伊豆倉雄太 君  森   岳 君  茂呂  剛 君           小路 正和 君  伊藤とし子 君  川井 友則 君           水野 友貴 君  大崎 雄介 君  田村 耕作 君           横山 秀明 君  野田 剛彦 君  大川 忠夫 君           松戸 隆政 君  網中  肇 君  中村  実 君           三沢  智 君  石井 一美 君  岩井 泰憲 君           小池 正昭 君  實川  隆 君  斉藤  守 君           山本 義一 君  鶴岡 宏祥 君  谷田川充丈 君           坂下しげき 君  プリティ長嶋君  秋林 貴史 君           阿部 俊昭 君  入江 晶子 君  高橋  浩 君           礒部 裕和 君  天野 行雄 君  武田 正光 君           瀧田 敏幸 君  伊藤 昌弘 君  鈴木  衛 君           木下 敬二 君  臼井 正一 君  今井  勝 君           林  幹人 君  佐野  彰 君  加藤 英雄 君           みわ 由美 君  藤井 弘之 君  赤間 正明 君           竹内 圭司 君  田中 信行 君  河野 俊紀 君           石橋 清孝 君  宇野  裕 君  小高 伸太 君           川名 寛章 君  浜田 穂積 君  本間  進 君           河上  茂 君  伊藤 和男 君  酒井 茂英 君           宍倉  登 君  阿部 紘一 君  吉本  充 君           阿井 伸也 君  鈴木 昌俊 君  山中  操 君           西尾 憲一 君          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席説明者           知         事         熊谷 俊人 君           副    知    事         穴澤 幸男 君           副    知    事         滝川 伸輔 君           総  務  部  長          石川  徹 君           総 合 企 画 部 長         鎌形 悦弘 君           防災危機管理部長            生稲 芳博 君           健 康 福 祉 部 長         加瀬 博夫 君           保健医療担当部長            井口  豪 君           環 境 生 活 部 長         吉野美砂子 君           オリンピック・パラリンピック推進局長  内田  信 君
              商 工 労 働 部 長         高橋 俊之 君           農 林 水 産 部 長         舘野 昭彦 君           県 土 整 備 部 長         池口 正晃 君           都 市 整 備 局 長         高橋 伸生 君           会 計 管 理 者           柳橋 良造 君           企  業  局  長          田中  剛 君           病  院  局  長          山崎晋一朗 君           教    育    長         冨塚 昌子 君           警 察 本 部 長           田中 俊恵 君           人事委員会事務局長           中村耕太郎 君           代 表 監 査 委 員         中島 輝夫 君          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席事務局職員           事  務  局  長          宇井 隆浩           事 務 局 次 長           増田  等           議  事  課  長          鈴木 正雄           政 務 調 査 課 長         宇野  亨           議 事 課 副 課 長         坂牧 郁夫           議  事  班  長          熊本 義久           委 員 会 班 長           長谷川昌代 Copyright (C) Chiba Prefecture Assembly Minutes, All rights reserved....